No. 16
清水建設株式会社技術研究所本館
時代に適応したコンセプト 『都心型技術研究所』
【提案者】 | 清水建設株式会社 | 【提案年月】 | 2003年10月 |
- 【概要】
- 時代に適応したコンセプト 『都心型技術研究所』
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・お客様、共同研究者と技術の接点
・時代に即応する開発広場構想
・新技術の実証の場
- ねらい
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・時代の変化にフレキシビブルに対応できる空間構成
・ライフサイクルに亘る省エネ・環境負荷低減の実現
・次世代型安全・安心建築の実現
・IT・高度情報化時代に相応しい建築機能と設備機能の実現
・先進の建築技術、情報・設備技術など革新的技術の実証
- 【空間(WORKSPACE)】

- ケージ状ストラクチャによる無柱空間の実現(鳥かご状の外周構造で内部に柱のない空間を作り出し、自由なレイアウトを可能にした)
- 4mモジュールによるレイアウトのユニット化
- ストラクチャ柱間の4mモジュールをもとにレイアウトをユニット化、組織変更や収容人員の増減にも、ユニット入替で容易に対応可能
- 執務空間のゾーニング
- 研究員の日常動線・メイン通路側に、コミュニケーション・ゾーンと収納ゾーンを設け、執務ゾーンのプライバシーを確保
- 【道具(WORKTOOL)】
- LAN
- 有線・無線=全館
- 構内PHS
- 位置情報機能=敷地内
- 電磁シールド
- セキュリティ、電波有効利用

- スケルトン・インフィル(SI)形式によるフレキシビリティの実現構造
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スケルトンとインフィル設備を分離する考え方で、組織変更に伴う設備工事を不要にした。
全面床吹出し空調・フロアフロー
構内PHS
レイアウトのユニット化
IP統合ネットワーク
無線LAN
- PHSによる位置情報システム
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従業員の位置情報把握による円滑なコミュニケーション
人数情報にもとづいたビル内設備制御
オフィス空間の効率的な利用
- 【働き方(WORKSTYLE)】

- 研究開発コラボレーションを促進するプロジェクト対応スペースと、基盤技術の研究執務スペースを明確に区分
【実施例】
【受賞暦】- 2004年度 第17回日経ニューオフィス賞 ニューオフィス推進賞 http://www.nopa.or.jp/prize/list/17/08.htm
【紹介文献】- 清水建設ニュースレリース http://www.shimz.co.jp/news_release2003/565.html
- 新建築2004年1月号
- 新建築・2004年3月臨時増刊 清水建設 ― 新たなる棟梁 (2004:03)
- 月刊 電設技術 (7月号)清水建設(株)技術研究所新本館の電気設備, 2004.7
- ニューオフィス推進協議会機関誌「NEW OFFICE」
【その他】
- ダイナミック型氷蓄熱システム 「ダイレクト・ピュア・アイス」、氷水搬送システム、電磁シールド技術、グラデーションブラインド、全面床吹出し空調システム「フロアフロー」、シミズ躯体蓄熱空調システム「ストラストレージ」、屋上緑化技術、ハイブリッド換気システム、タスク・アンビエント照明、タスク&アンビエント空調システム、ドレンチャー水幕型防火区画システム、火災フェイズ管理型防災システム、構造モニタリングシステム、Web対応ビル環境制御システム、設備モニタリングシステム、柱頭免震構造、無耐火被覆柱、ダイナミック型氷蓄熱システム 「ダイレクト・ピュア・アイス」、低アンモニア放散型モルタルコンクリート
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