No. 2
富士通ソリューションスクェア
人とITが融合した新しいワークスタイルの実践
【提案者】 | 富士通株式会社 | 【提案年月】 | 2003年11月 |
- 【概要】
- 富士通では本格的なユビキタス・ネットワーク時代の到来により、人と人、人と社会の結びつきは、一層強くなっており、ビジネスの現場では、これまで以上にスピードが求められています。
こうしたニーズ゙に応え、より満足度の高いトータルソリューションを提供するために、ソフト・サービスの新たな戦略拠点として京浜地区の約5000名のソリューション・エキスパートを終結させ、自らのワークスタイルを変革し、最先端ITを活用するとともに高度なセキュリティーを確保し、付加価値の高い新たなビジネススタイルを実現するワークプレイスとして富士通ソリューションスクエアを構築しました。
また、ここでは、お客様へ最適なソリューションをワンストップで提供、ビジネスのスピード確信、グローバルな支援体制の確立を目指し、最先端ITを活用したワークスタイルを自ら追及し、その運用について大規模に展開・実践を続けています。
- 【空間(WORKSPACE)】

オフィス基準階平面図
- 執務スペース
- その時々の業務に応じた席で業務ができプロジェクト単位のコラボレーションも容易なノンテリトリアル環境としている。

ノンテリトリアルオフィス
- コラボレーションゾーン
- 集中して業務を行いたい場合や、少人数でのミーティング時に予約無しで利用できるブース。各種情報機器を完備し業務の効率化をバックアップする。

コラボレーションブースとリアルなコラボレーションスタイル
- ミーティングゾーン
- 気軽に集まり簡単な打合せコラボレーションができるオープンな打合せ空間。

パティオ(全景と内部から)
- クリエイティブゾーン
- オフィス内の各所に配置されリラックスでき、クリエイティブな発想を養えるコミュニケーションスペース。

クリエィティブコーナー
- オフィスコンシェルジェ
- 社員がコアビジネスに集中するためのオフィスサポートを行う。

コンシェルジェコーナーとコラボレーションブース
- 【道具(WORKTOOL)】
- ノンテリトリアルを実現するIT

- ナレッジ・コラボレーションを実現するIT

- ロケーションフリー電話
- ID登録で社内では常に同じ内線番号で通話ができ部門やデスクに固定されず知的創造活動を実現。
- JoinMeeting
- ブロードバンド回線を利用し、どこからでも会議に参加できるシステム。
- ProjectWeb
- 気づき・日報、業務の進捗状況など日常活動記録を共有するシステム。
- 提案−DB検索
- 必要なスキルを持つ人材を関連キーワードで即時に検索し知の活用ができるシステム。
- 在席管理検索システム
- PCのLAN接続ポート位置やIP電話のログイン状況を表示し在席状況を検索できるシステム。
- 【働き方(WORKSTYLE)】
- 知恵の流通を活性化するProjectWeb

- ノンテリトリアル環境
- 知的生産性の向上を目的として、サーバレスの静かで広いオフィス空間を確保し、ノンテリトリアルなワークスタイルを導入。社内外のどこにいても自分のデスクと同等な業務環境を実現している。
- ナレッジベースのコラボレーション
- ProjectWebにより気づき・日報・業務の進捗状況など日々の活動記録がそのまま共有され、更に外出先の席からでも参加できるWebビデオ・コラボレーションなどで密な知恵の流通の活性化を実現。
- 高度なセキュリティ
- 入室資格をレベル分けし、ICカードなどによる本人認証、共連れ入場を防止するフラッパーゲートなど、最高レベルの入室セキュリティを導入。
【実施例】
- 富士通ソリューションスクエアのオフィス棟を新築。約3年の利用実績を積み重ね当初のコンセプトを現在も踏襲、維持した運用を実践中。
【展開例】
- 当社「汐留本社オフィス(賃貸オフィス)」において、この基本コンセプトに基づきIT技術を活用し、同様の規模によるノンテリトリアルオフィスを展開し実践中。
【受賞暦】- 第17回日経ニューオフィス賞 ニューオフィス情報賞
【紹介文献】- 建築設備と配管工事 2004年7月 560、8月 561 〔竣工事例〕富士通ソリューションスクエア
- 富士通ジャーナル Vol.30 No.4, 2004
- 新建築 2003年8月号
- ニューオフィス事例集(第17回「日経ニューオフィス賞」受賞オフィス)
- 第5回テレワーク推進賞 作品集 2004年11月1日
【その他】- 当初は、お客様へ質の高いソリューションサービスをワンストップで提供するソリューションエキスパートのためのオフィスとして約4000名が集結し使用を開始したが、現在は営業を含む5000名以上が所属するサービス提供拠点として展開中。
- 開業後3年を経過した現在は、実践的な運用を継続しながら、POEなど効用を測定する活動も平行して行っており、この実践によりどのように生産性が向上したのかを定量的・定性的な検証を行っている。
また、課題については一部運用の見直しを行いながら進化させている。
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