No. 3
梓設計本社オフィス
フェイスツーフェイスのコミュニケーションを重要視したオフィス
【提案者】 | 株式会社梓設計 | 【提案年月】 | 2006年11月 |
- 【概要】
- テーマ:所員が生き生きと“知識創造”、“知識交流”を行い、多様な価値観を発見し提供できる、オープンで競争力のあるオフィスを構築する。
以下の3つのキーワードをコンセプトワードとしてデザインを展開した。
- Innovation
- これまでの働き方や既成概念を変えるべくワーカーを誘発し創意工夫にあふれた革新的なオフィス
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Communication
- チームによる建築づくりをより強力にする、コミュニケーションを中心にしたオフィス
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Branding
- 設計事務所らしさを表に出し、顧客に夢を与える、優れたデザインのオフィス
- 【空間(WORKSPACE)】
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コミュニケーションプロムナード
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コミュニケーションのためのスペースをオフィスの中心に広くとり、個人のワークステーションはそのスペースを必ず通る計画。
グループワークはここで行われ、他の所員がどのような仕事をしているか、今何が問題となっているのかが分かる。
コミュニケーションの頻度と密度の向上、暗黙知の向上が狙い。 -
マルチステーション
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執務空間に面し、自由に使える2層吹き抜けの見通しのよいフローリング張りのスペース。このスペースはワーカーのお気に入りの場所で、リラックスしてコラボレーションがおこなわれる。
- 【道具(WORKTOOL)】

- 知識・情報共有
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すぐに取り出すことのできるプロジェクトファイルキャビネット、交通空間にあるリファレンスライブラリー、一瞥性の高いストックスペースなど、紙や物の情報へのアクセス性向上を図っている。
OA機器集約でデジタル化を推進 -
コミュニケーションツール
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ネットワーク:本社-支社間の専用回線と相互ログインにより場所を選ばなない作業が可能。グループウェア(メール、スケジュール、掲示板)
モバイル対応:グループウェア(携帯電話からもアクセス可能)、無線LAN、構内PHSを導入
- 【働き方(WORKSTYLE)】

- プロジェクト志向、フラットな組織
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組織は専門分野毎に部として分かれているが、実際の業務は建築プロジェクトごとにチームを組織し各専門スタッフが担当。
自律的な働き方。
【実施例】
- 梓設計本社オフィス:創業60周年を機に「新創業」を目指し2005年8月に本社を天王洲に移転。
運河に面した立地条件を最大限に活かし、スケルトンデザインで、ローコストなオフィスを実現した。
【紹介文献】- オフィスマーケットNo.2006-2(三幸エステート株式会社発行)
- ランドスケープデザインNo.491-2006年8月号(マルモ出版発行)
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