No. 4
エラスティック・ワークスペース
戦略&コネクティビティ・ソリューション
【提案者】 |
コクヨ株式会社 |
【提案年月】 |
2005年11月 |
- 【概要】
- ビジネス環境の絶え間ない変化と、進化を続ける情報通信技術、そして組織のビジネスプロセスから個人のワークスタイルまで、多様なニーズに適応しながら、それらを効率的かつ効果的に支援できるようなワークプレイス戦略と支援システムの提案。
変化・進化・多様化に適応する弾力的なワークスペース戦略のコンセプト「エラスティック・ワークスペース」を提案し、コンセプト実現のための分散連携型の機能空間のデザインと、それらをシームレスに繋ぐインフラ・ツール群としての「コネクティビティ・ソリューション」のプロトタイプ開発を行った。
- 【空間(WORKSPACE)】
- Private → Public
- 〜空間・サービスは専有・所有から共有・利用へ
:自前所有を減らし、外部資源やサービスを活用
- Work → Life
- 〜公私は分離から混合へ
:ワーク領域でのライフ支援機能を充実させ、ライフ領域でもワーク支援機能を提供
:二つの領域の間でのシームレスな切替手段を提供

- Center/Club/Cafe/Home
- 〜場所は併存から連携へ
:機能空間をサイト間で重複配分できる構造により、提供と利用の柔軟性を両立
:空間インターフェイスを標準化したモジュラー・ワークセッティング

- 【道具(WORKTOOL)】
-
- プレゼンス・ウィンドウ
- メンバーの行動記録を可視化する、在不在表示盤。

- マグネット・シグナル
- 仲間の行動を感知し交流の場へ誘引する、シグナル装置。

- リアクティブ・ウィンドウ
- 環境が感知して話題を提供する、触媒コンテンツ表示システム。

- サムネイル・ファイリング
- 電子書類のリアル・インターフェイスを提供する紙の上の分身。

- ミーティング・キャプチャ
- 場の状況を静止画と音声で同期記録し再生する装置環境。

- パーソン・モニター
- リアルサイズ&ポジションで臨場感を高めるTV会議ツール。

- 【働き方(WORKSTYLE)】
- 組織構造
- 柔軟なチームを構成する多様なプロフェショナル達と、彼らを支えるマネジメントとサポーターによって構成される流動的な組織。

- プロジェクトワーク
- 組織の境界を越えて構成されるプロフェショナルチームが、オンサイト/オンラインの両面で臨機応変にコラボレーション。
- 定住度による行動類型
-
・シッター(sitter):在席率が高い
・ウォーカー(walker):離席が多い
・ランナー(runner):外出が多い
・トラベラー(traveler):不在日が多い
【実施例】- 2005年から2006年にかけて、上記の各ワークツールのプロトタイプを製作し、社内にて実験検証した。
また、2005年11月の社外向けフェアにて、コンセプトビデオおよび実験環境の一部を社外に公開した。
【紹介文献】
- ECIFFO 47号, pp.64-70, 2005 『弾力的なワークスペース戦略』
- ECIFFO 48号, pp.65-70, 2006 『分散ワークスペース群をシームレスにつなぐ』
- コクヨホームページにて概要およびコンセプトビデオを紹介
http://www.kokuyo.co.jp/rdi/elastic.html
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