No. 5
藤沢慶応前郵便局
マルチメディア関連施策実験郵便局
【提案者】 |
日本郵政公社 |
【提案年月】 |
2001年 |
- 【概要】
- 平成9年6月に郵政審議会から21世紀の郵便局のあり方について出された答申「郵便局ビジョン2010」を受けた形で構想されたマルチメディア関係施策の実験局。
いわば「郵便局施策のショールーム」というべきものである。
構想の主な目的は次の4項目に集約される。
(1)マルチメディア対応の未来型パイロット局の実現。
(2)情報の拠点、安心の拠点、交流の拠点として郵便局のイメージアップを図る。
(3)地元自治体(藤沢市)・慶應義塾大学など地元との連携・交流による郵便局のプレゼンスの向上。
(4)新規施策・サービスの実験・検証。
慶應義塾大学環境情報学部の藤幡研究室・武藤研究室との連携のもと、実際の空間とサイバースペースをつなぐものとして、今後、新たな方向での活用を目指している。(2001年当時の未来志向のサービス施設)
- 【空間(WORKSPACE)】


-
郵便局施策のショールームとして、従来型の郵便局カウンターサービスゾーンと新規施策に基づくマシンサービスゾーンをリニアに設置。各サービスを01から13までナンバリングしてリニアーに並べ、外部からも様子がよく見えるようにした。
有人カウンターは最小限に抑え、可能な部分はマシンによるサービスに移行。来客者に対して、スロー(有人)とクイック(マシン)のメリハリのあるサービス提供を行っている。
マシン及びメディアボードの運営については、松下電工、慶応大学等とのコラボ。
- 【道具(WORKTOOL)】
- スマートボックス
- 各種システムやインターネットとリンクした多目的私書箱。
- スマートベンダー
- ユーザーフレンドリーな郵便物の自動受付機と郵便関連商品の自動発売機。
- インフォメーションステーション
- 公共サービスの情報ステーションで、将来的にはワンストップ行政サービスに拡大。
- インターネット利用パソコン
- インターネット情報や慶應義塾大学の情報を提供。
- ドライブスルーサービス
- ATM・ポスト・切手自動発売機の設置。
- MIIボード
- 大型多機能映像施設
- 【働き方(WORKSTYLE)】
- 通常の郵便局と同じ。
【実施例】- 藤沢慶応前郵便局
所在地 :神奈川県藤沢市遠藤字打越4250-1
構造規模:鉄骨造2階建て
敷地面積:671.57sqm
延床面積:402.16sqm(基準法上333.07sqm)
工期 :平成10年2月15日−平成10年7月15日
企画・設計・監理 :郵政省官房施設部(現日本郵政公社)
施工(建築) :第一建築(株) (電気) :小車電気(株) (空衛) :昭和設備工業(株)
【紹介文献】- 日本サインデザイン年鑑(六耀社)
- 新建築(新建築社)
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