No. 6

ODWS(On Demand Work Style)

オンデマンドビジネス推進の環境の構築と新しいワークスタイルの実践


【提案者】IBMビジネスコンサルティングサービス株式会社【提案年月】2002年10月
【概要】
ODWS(On Demand Work Style)とは、IBCSがPwCコンサルティング時代から実践してきワークスタイルの姿であり、IBMのオンデマンド・ビジネス化を推進するためのワークスタイルの提案である。
フェースtoフェースを前提にせず、プロジェクトの状況に応じて一番効率的な場所(お客様先、オフィス、自宅など)で仕事を行い、どこにいても効果的な仕事ができるワークスタイルを目指す。
これによって、ビジネスのスピードや付加価値を高めるとともに、社員のワーク/ライフ・バランスの向上をはかることも期待している。

【空間(WORKSPACE)】
フリーアドレス
コンサルタントの執務スペースはフリーアドレスとなっており、座席比率は対象社員数の20%。
予約は不要で、空いている席を自由に使うことができる。

スタジオ
プロジェクトチーム等のメンバーが集まって作業をするためのスペース。
予約システムより30分単位で予約して使用する。
3面スクリーンに各自のノートPCを接続して議論や資料の作成を行なうため、ペーパーレスでの作業が可能。
Cube(キューブ)
2-3名で打合せをするコーナー。
予約システムより30分単位で予約して使用する。
短時間での打合せ、確認作業に使われることが多く、回転率は高い。
【道具(WORKTOOL)】
マルチスクリーン
執務スペース内のスタジオおよびゲストルームには3面(一部4面)スクリーンを備え、スイッチャーにより画面の切り替えも容易に行なえるため、常にペーパーレスでの議論や作業が可能となる。
Sametime
インスタントメッセージツールで、IBM で使用している。
ネットワーク接続時には立ち上げておくことを推奨されており、遠隔地にいてもリアルタイムでのコミュニケーションが可能。
メールや電話と共に、用途に応じて使い分けをすることで、On Demand Workstyleには欠かせないツールの一つである。
【働き方(WORKSTYLE)】
マトリクス型組織
縦軸にIndustry、横軸にService SolutionのFunctionの軸を持つマトリクス型組織体制をとっており、各コンサルタントはIndustryとServiceの2つのTAGを持ちそれぞれの専門性に特化したコンサルティングスキルを磨くこととなる。

PDF(Professional Development Framework)
コンサルタントのケイパビリティを評価するIBMグローバル共通のフレームワークであり、能力開発の基準が示されている。

組織と業務と執務場所
発生するプロジェクトに応じてメンバーは各組織から必要に応じてアサインされるため、組織別の固定席は持たず、フリーアドレス運用が可能となる。
但し、リーダークラスは居場所を分り易くする意味からも固定席を持つ。

プロジェクト制
各コンサルタントは、何らかのプロジェクトにアサインされ、その稼働率を個別および組織において管理する。
プロジェクト・ワークを通じて能力開発を行い、プロジェクトマネージャーによりプロジェクト期間内の勤務(稼動)管理が行なわれるが、組織としての勤怠管理は、システムを通じて組織所属長による管理も行なわれる。
プロジェクトの評価は、顧客満足度調査などにより行なわれる。

【実施例】 【展開例】 【受賞暦】 【紹介文献】
  1. オンデマンド・ワークスタイルについて       http://www.ibm.com/services/bcs/jp/solutions/hcm/index_innovation.html
  2. オンデマンド・ワークスタイルでスピード経営実現 http://www.ibm.com/jp/gto/feature/ondemandws/index.html

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