ブロック塀の診断のために

質問@ 安全なブロック塀 」とは、どの様なものですか?

答 え 何が起きても、「 瞬時には倒れない塀 」です。

解 説

「 瞬時には倒れない塀 」とは、地震や台風などによる大きな横

力を受けても、一瞬にして倒れたり飛び散ることなく、避難する

ための時間や空間が確保される、粘り強いブロック塀です。

質問A ブロック塀の安全対策 」とは、どの様なことですか?

答 えブロック塀の診断(安全点検)」を行い、安全性を判断し、

     倒壊するおそれがあるものには、転倒防止対策を講じるこ

     とです。

質問B ブロック塀の診断 」は、手軽にできますか?

答 え ここに示している「 ブロック塀の診断 」は、一般市民の

     方を対象に作成されていますので、手軽に診断できます。

解 説

このブロック塀の診断結果は、あくまでも目安です。正確を期す

るためには、専門家による精密診断注1を実施して下さい。

 

診断のポイント

 

     ブロックの規格(JIS A 5406)  

  ブロック塀の高さの測り方

用 語 解 説

 

注1.精密診断:たて筋の間隔、基礎の形状や根入れ深さ、

         地盤の耐力を確認すること。

注2.根入れ:基礎の地中に埋め込まれている部分。  

注3.擁壁:急斜面の土の崩壊を防ぐための垂直な壁。

診断にあたってのアドバイス

 

a.建築後約20年経過すると、壁体内部の鉄筋にさびが認められるようになり、抵抗力が弱くなります。

b.建築後に高さ方向の増積みをすると、全体のバランスや鉄筋が上下につながらないなどの問題が生じます。

c.ブロック塀は、自立構造物として設計されています。土圧や他の構造物からの力には、抵抗できません。

d.擁壁注3や玉石積みの上のものは、基礎の抵抗力不足や落下時の衝撃などにより、危険性が高くなります。

e.鉄筋の有無は、感度の良い方位磁石をブロック塀に近づけたときに、針が振れることで確認できます。

f.耐力診断には、危険を伴うことがあります。周囲に人がいないことを確認し、必ずブロック塀を押して下さい。