No. 15

リコーB

動画/スライド統合コンテンツ簡単作成ツールとその利用を配慮した業務施設の提案


【提案者】株式会社リコー【提案年月】
【概要】
マルチメディアは90年代から大きく進展してきたものの、業務用途としては限られた使われ方にとどまっている。
そこで、今では非常に多くの人が身近に活用してるMSパワーポイントを活用した会合シーンや情報発信を誰にでも簡単にできることを目指してMPMeisterUは開発された。
実際、業務の現場では小会合から講演会などのイベントに至るまで、必要なメンバー、期待されるメンバーの全員が集うことは必ずしも期待できない。
そこで、その場に同席する機会を逸した人による視聴、なんらかの業務効果を狙う意図から不特定多数までも対象とした情報発信など、様々な情報をWebストリーミングやCDなどのメディアにより配信できるツールへの期待は否が応でも高まっていくであろう。
動画の持つ説得力に、パワーポイントスライドの分かり易さを加味したこのツールがより一層、容易に高い記録品質で活用できるよう業務施設における新たな工夫が、”常にそこに在る” ことを期待したい。

【空間(WORKSPACE)】
動画をはじめとするマルチメディア情報を駆使して「知」の共有により創発を促進する場。

このツールを活用するためには、収録環境として以下のことが必要である。

話者にあてる照明
スポットなど専門家がいない通常の会合で最適な条件を得ることが可能な設備、自然光の処理など。

ビデオカメラ
まず、カメラを持ち込むなど用意することが活用障壁となる。また、撮影されていることを意識させすぎないという点では天井への組み込みなど、業務施設の設計段階から配慮でき、安価に対応できることが望まれる。
【道具(WORKTOOL)】
MPMeisterU
PowerPointを用いたプレゼンテーションをビデオカメラで撮影し、下記のようなWebコンテンツを簡単・すぐに作成できるソフトウェアパッケージ。

家電並みの簡単な操作で収録           ブラウザだけで簡単視聴
                          動画とスライドを目次で選択視聴

ツールとしての特徴は上記であるが、その活用は受動的であるか能動的であるかにより、それぞれ特徴的なものとなる。
受動的な活用方法は上記(空間)で述べた。では能動的な方はどのような点が特徴的かというと、例えば自分撮り、それが楽に高品位にできうるための業務施設への工夫が多々あがるのではないかと思われる。
個室ライクに活用できる施設や、通常業務時間帯でも雑音を拾わずにすむような業務施設、それが安価に用意できることが自分撮り活用普及への条件となる。
【働き方(WORKSTYLE)】
いつでもどこでも視聴するスタイルは今や普通になりつつある。
一方、自発的情報発信はブログが普及してきたところである。
今後、自発的情報発信が動画&スライドという最も説得力あるものになっていくなかで、そうした情報発信を貢献として評価していく仕組みが期待される。
例えば、
トップのビジョンが熱く伝わる→ 社員のモチベーションが向上
講演会・セミナー→ 組織全体の「知」のレベルアップ
企業内の研修→手軽にコンテンツ化して何度も利用する
商品教育・商品紹介→想いを的確に伝える

【実施例】 【紹介文献】
  1. MPEG-7と映像検索 國枝、脇田、高橋著 CQ出版社)

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