一般社団法人日本建築学会北海道支部
 
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寒冷地におけるフライアッシュの有効利用研究委員会
 
 

研究期間


 2013年4月〜2015年3月

 


研究の概要


 北海道内では、既に30個所を超える生コン工場でフライアッシュコンクリートの出荷体制が整っており、その実績も徐々に増加している状況にある。しかしながら、建築分野での適用部位は基礎などの地下構造体に限定され、地上部の構造体への採用実績は極めて少ない。

 今後、地上部構造体への採用を含めフライアッシュの有効利用を促進させるためには、フライアッシュに対する利用者側の認識・要求を把握するとともに、低温環境下での強度発現性の遅延、空気量変動に伴う凍結融解抵抗性への影響など、寒冷地特有な技術的な課題も把握する必要がある。

 本委員会では、北海道におけるフライアッシュコンクリートの利用実態や利用者意識に関するアンケート調査を実施する。また、課題解決に向けた調査研究を進めるとともに、フライアッシュコンクリートに関する設計、製造および施工に関する技術資料の整備や広報活動を行う。

  


2013年度の活動報告


 本委員会は、学術研究機関、設計事務所、建設会社、生コン工場に所属する委員16名で構成し、 2013年度は委員会を計5回開催した。
 2年間の活動期間において、北海道におけるフライアッシュの有効利用を促進させるため、 フライアッシュに関する利用者の認識や利用状況を把握することを目的としたアンケート調査を実施し、その課題解決に向けた活動を行った。 本年度は、アンケート調査の実施内容について検討し、2014年1月に北海道内に所在する発注機関、構造設計事務所、建設会社、生コン工場、 コンクリート製品工場を対象としたアンケート調査を実施した。(配布数148、回答数82、回収率55%)
 なお、アンケート調査の結果は2014年6月の北海道支部研究発表会で報告する予定である。

 


2014年度の活動予定


 フライアッシュの利用状況などに関するアンケート調査(2014年1月実施)から、  フライアッシュの有効利用に対する課題を整理し、その課題解決に向けた検討を行う。  また、フライアッシュコンクリートの設計、製造および施工段階で必要となる技術資料を取り纏め、  利用促進に向けた環境整備を図る。
  なお、委員会の活動成果は、北海道支部研究発表会や日本建築学会大会で報告する予定である。

 


委員会メンバー


主査

深瀬 孝之

伊藤組土建(株)

幹事

谷口 円

北方建築総合研究所

幹事

安藤 睦

北海道電力(株)

 

濱 幸雄

室蘭工業大学

 

長谷川 拓哉

北海道大学

 

桂 修

 

 

齋藤 敏樹

北電総合設計(株)

 

牛田 健一

(株)構建設計事務所

 

小谷 卓司

(株)北海道日建設計

 

小川 安良

清水建設(株)

 

松尾 健司

大成建設(株)

 

金森 重行

鹿島建設(株)

 

進藤 毅幸

(株)大林組

 

会田 勝博

北海道ティーシー生コン(株)

 

酒井 亨

會澤高圧コンクリート(株)

 

名和 豊春

北海道大学


2014.5.16 問合せ先: fukase@itogumi.co.jp