■研究期間
2011年4月〜2013年3月
■研究の概要
◇2011年度活動報告
主査:鈴木 大隆、委員数:12 名、委員会開催数:3 回
三角屋根コンクリートブロック住宅(三角屋根CB 造住宅)は防寒住宅等促進法制定以降から北海道住宅供給公社により全道の主要都市へ供給され、
その数は1 万2 千戸と言われている。寒冷地住宅の建築計画学の第一人者であった故足達富士夫北海道大学教授はそれを「北海道の民家」と評するなど三角屋根CB 造住宅の評価は高い。
住宅改修が考慮される現在、ストックとしても多く現存しかつ現代史的にも秀エな三角屋根CB 造住宅より、新たな住空間の可能性を見いだすために、昨年度は以下の活動を実施した。
1) 北海道住宅供給公社に所蔵してあるS31 からS59 までの図面とパンフレット、道機関研究所(現、北総研)等保管の資料をもとに技術開発の分析を行った。また、建設当時住宅供給公社に勤めていた技術者へヒアリング調査を行った。
2) 上記の図面を元に三角屋根CB 造住宅が建てられた配置図・敷地図を作成し現地調査を行い、三角屋根CB 造住宅の状況を把握した。
3) 元町団地を対象に当時開発建設された状況を整理するとともに現地調査を実施し、当時と現在の元町団地の状況について比較分析を行った。
また、いまなお住み続けている居住者にヒアリングを実施し住みこなし方などを調査した。本成果は、支部研究発表会または全国大会にて発表予定である。
◇2012年度活動報告
主査:谷口 尚弘、委員数:12 名,委員会開催数:3 回
三角屋根コンクリートブロック住宅(三角屋根CB 造住宅)は北海道防寒住宅等促進法制定以降から北海道住宅供給公社により
全道の主要都市へ供給され、その数は1 万2 千戸と言われている。寒冷地住宅の建築計画学の第一人者であった故足達富士夫北海道大学教授はそれを「北海道の民家」と評するなど三角屋根CB造住宅の評価は高い。
住宅改修が考慮される現在、ストックとしても多く現存しかつ現代史的にも秀エな三角屋根CB 造住宅より、新たな住空間の可能性を見いだすために、昨年度は以下の活動を実施した。
1) 三角屋根コンクリートブロック造住宅の開発経緯を明らかにするために、建設省や研究機関等の記念誌を収集及び開発技術者等にヒアリング調査から、日本および北海道の住宅政策等を含める三角屋根コンクリートブロック造住宅の開発経緯についてまとめた。
2) 昨年度実施した現地調査(約7000 戸)を再度実施し、三角屋根CB 造住宅の状況を把握し現況について明らかにした。
3) 札幌市および周辺都市の都市計画図、各団地の記念誌(自治会誌)等を収集し、団地の開発過程及び都市拡大の関係性について明らかにした。
4) 一昨年度の成果を学会大会で発表(3 編)、調査内容が北海道新聞の記事にも掲載された。また、報告書(約200ページ)を作成した。
■報告書・研究成果
研究報告書:【表紙・目次のみ】
※報告書本冊をご希望の場合は、下記もしくは北海道支部事務局まで。
■組織体制(委員)
※所属・氏名は設置当時
2011 主査 |
鈴木 大隆 |
北海道立総合研究機構 建築研究本部 北方建築総合研究所 |
2012 主査 |
谷口 尚弘 |
北海道工業大学 空間創造学部 建築学科 |
委員 |
真境名 達哉 |
室蘭工業大学 建築社会基盤系学科 |
委員 |
長谷川 雅浩 |
北海道立総合研究機構 建築研究本部 北方建築総合研究所 |
委員 |
山崎 正弘 |
潟nウ計画設計 |
委員 |
鎌田 清子 |
北海道文教大学 外国語学部 |
委員 |
片山めぐみ |
札幌市立大学 デザイン学部 |
委員 |
照井 康穂 |
照井康穂建築設計事務所 |
委員 |
中舘 誠治 |
Nd studio |
委員 |
中渡 憲彦 |
新潟職業能力短期開発大学校 |
委員 |
湯川 崇 |
札幌市立大学 デザイン学部 |
委員 |
有馬 昌希 |
室蘭工業大学大学院修士課程 |
問合せ先: 谷口 尚弘(北海道科学大学)
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