これまでの特別講演・パネルディスカッション
■プレPD
○2006年大会 建築計画・都市計画・建築経済・農村計画部門パネルディスカッション
「住宅系研究の動向と新たな展開 −その横断的議論−」
大月敏雄(東京理科大学) 「住宅系研究における建築計画的視点-いくつかのフィールドを通して」
野澤康(工学院大学) 「都市計画分野の住宅系研究の動向-住まう場づくりとしてのまちづくり」
鈴木浩(福島大学) 「市場主義と地域社会再生のはざまで-建築経済分野の住宅系研究の動向」
神吉紀世子(京都大学) 「環境と共に住む知恵をもとめて-農村計画における住宅系研究の系譜」
■第1回住宅系研究報告会
○特別講演
服部岑生(千葉大学名誉教授)
「私の住宅系研究」
延藤安弘(愛知産業大学教授)
「人間と住宅環境の構造的カップリング」
http://enside.exblog.jp/m2006-12-01/
■第2回住宅系研究報告会
○特別講演
眞嶋二郎(北海道大学名誉教授)
「住宅系研究の現在――住宅政策研究・地域からの研究展開を通して」
○パネルディスカッション
「住宅系分野における横断的研究をすすめるために」
大沼寛 (東北文化学園大学准教授)
齊藤広子(明海大学教授)
高見沢実 (横浜国立大学大学院准教授)
高田光雄(京都大学大学院教授)
内田青蔵(埼玉大学教授)
■第3回住宅系研究報告会
○パネルディスカッション
「人口減少時代における横断的な住宅系研究のあり方」
三宅醇(東海学園大学)
真野洋介(東京工業大学)
中園眞人(山口大学)
畑聰一(芝浦工業大学)
■第4回住宅系研究報告会
○特別講演 齋藤広子(明海大学)
「齋藤広子と住宅系研究を語る」
コーディネーター:鈴木雅之(千葉大学)
■第5回住宅系研究報告会
対談「住宅系研究と実践をつなぐ」
江川直樹(関西大学環境都市工学部)
岡田昭人(早稲田大学都市・地域研究所)
■第6回住宅系研究報告会
鼎談「災害と住宅系研究の今後」
大月 敏雄 (東京大学 准教授)
饗庭 伸 (首都大学東京 准教授)
進行:山崎 寿一 (神戸大学 教授)
■第7回住宅系研究報告会
パネルディスカッション「住宅・住宅地の経年変化と住宅復興」
三輪康一(神戸大) 「神戸市のタウンハウス団地における住み手の改変行為による景観変容」
丁 志映 (千葉大) 「コーポラティブ住宅の経年変化による自主管理の課題と領域意識の変化」
森 傑 (北海道大) 「東北の将来推計を見据えた住宅地再生と復興計画」
コーディネータ 高井宏之(名城大)
■第8回住宅系研究報告会
パネルディスカッション
「住宅系研究への期待-東日本大震災の住宅復興・復興まちづくりに携わる実務者の目線から」
三井所 隆史 (みいしょ計画研究所)
遠又 美穂 (市浦ハウジング&プランニング)
高鍋 剛 (都市環境研究所)
コーディネータ 長谷川洋 (国土技術政策総合研究所)
■第9回住宅系研究報告会
パネルディスカッション
「空き家 住宅系研究の視点から」
1)長谷川 洋(国土技術政策総合研究所) :マクロ的な視点から
2)鈴木 雅之(千葉大学) :団地再生の視点から
3)山本 幸子(筑波大学) :利活用する仕組みから
コーディネータ 山崎 義人(兵庫県立大学)
■第10回住宅系研究報告会
パネルディスカッション
「地域に「住ま・ふ」ためのストック考-住宅系研究の次の10年を見据えて-」
1)生田京子(名城大学):施設と住宅の境界の模索から
2)宮原真美子(日本女子大学):異世代ホームシェアの実際から
3)野田明宏(LLC住まいまちづくりデザインワークス):居住・商業とにぎわい復興の実践から
コーディネータ 藤岡泰寛(横浜国立大学)
■第11回住宅系研究報告会
講演会・座談会
「越境する住宅系研究の展望:平山洋介氏と語る」
趣旨
分野横断を意図して始まった住宅系研究報告会も「次の10年」に入る。これからの社会はますます複雑に不安定になっていくようにみえる。前提を異にする他者と議論する機会の意義が高まるなかで、研究はどのような役割を果たすことができるだろうか。
今回は、日本の住宅政策や住宅事情について、分野横断的に研究活動を展開され、その成果を国内外に発信しつづけてこられた平山洋介氏(神戸大学)をお招きして、これま での研究活動の軌跡をお話いただく。その上で、海外や異分野との他流試合、制度や実践と研究との関係、住宅・居住という不動点の意義などを話題として研究 の方法と戦略を議論する。住宅系研究の「次の10年」を展望する機会としたい。
進行 小山雄資(鹿児島大学)
■第12回住宅系研究報告会
パネルディスカッション「「民泊」で住宅を地域に開く」
・パネラー
赤崎 盛久(あきや活用まちづくりセンター)
稲生 勝義(千葉市総合政策局)
三口 聡之介(とまれる株式会社)
横山 宜致(篠山市まちづくり部景観室)
・コメンテーター
小杉 学(明海大学)
小松 尚(名古屋大学)
佐久間 康富(和歌山大学)
益尾 孝祐(アルセッド建築研究所)
・コーディネーター:松浦 健治郎(千葉大学)
■第13回住宅系研究報告会
パネルディスカッション「世代の“あいだ”を暮らす」
趣旨
今日では3世代がひとつ屋根の下に暮らすことも珍しく、若者と高齢者の間で知識や経験を日常的に受け継ぐことも、子育てや介護の支援を親族から受けることも難しくなってきています。このように多世代での人間関係の希薄化が進む中、地域コミュニティにおける社会関係資本をどのように再構築していくのかは大き な課題と言えます。本シンポジウムでは、子どもから高齢者まで、日常生活の中で自然な形で出会い、互いに学び支え合う世代間の関係づくりに取り組む実践者をお迎えし、縦割りかつ世代別に議論される施設と住宅の”あいだ”のデザインを住まいから問い直すきっかけとしたいと思います。
【パネラー】権頭喜美惠(社会福祉法人もやい聖友会)、軍司大輔(株式会社未来企画)、片木孝治(株式会社応用芸術研究所)
【コメンテーター】久保田 裕之(日本大学)、藤岡 泰寛(横浜国立大学)、長谷川 洋(国土技術政策総合研究所)
【企画・コーディネート】住宅系研究報告会 建築計画委員会幹事(宮原真美子・前田昌弘・深井祐紘・藤岡泰寛)
■第14回住宅系研究報告会
パネルディスカッション「子育て・子育ちから考える多世代居住の生活環境」-「ごちゃまぜ」を測る方法論を探る-
趣旨
異なる世代や属性の人々が混在・共生する「ごちゃまぜ」を体現する施設のあり方が近年注目されています。この概念は、社会福祉から地域づくりへと展開して いくことが期待されており、子育ての社会的な支援が進みつつあるなかで、「ごちゃまぜ」の取り組みの事例の多くで子どもの姿がみられます。 世代間の関係づくりをテーマとした昨年のパネルディスカッション「世代の“あいだ”を暮らす」を受け、今回は子どもに主な視点をおいて、異なる世代・属性 の人々が混ざることの意義、またそれを実現することの可能性や課題について議論を継続します。住まうところや預けられるところを自ら選ぶことができない子 どもにとって「ごちゃまぜ」はどのように評価できるのか、実践者と研究者をお迎えし、多世代居住の生活環境のあり方を探ります。
【パネラー】森田眞希(NPO法人地域の寄り合い所また明日),西川英治(株式会社五井建築研究所)
【コメンテーター】佐藤将之(早稲田大学),小林秀樹(千葉大学)
【企画・コーディネート】内海康也(国土技術政策総合研究所),小山雄資(鹿児島大学),梅本舞子(筑波技術大学),後藤千香子(東京大学),山本幸子(筑波大学)
■第15回住宅系研究報告会
パネルディスカッション 「新しい生活様式時代における住環境の現在と未来」
趣旨
COVID-19感染拡大による影響が続く現在において、私たちの住環境はどのように変化し、これからどのように変化していくのか。刻々と変化していく状況の中で住宅系研究報告会としては住環境に焦点をあて、現在について広く把握していくとともにみなさんと未来について議論を行いたいと思います。
今回のPDはⅡ部構成としており、Ⅰ部では、「ごちゃまぜ」をキーワードに活動してきた輪島カブーレの現在についての報告、そして都市計画、農村計画、建築計画、建築社会システムの4委員会に所属する幹事メンバーからみる住環境の現在についての議論を通じて、COID-19による住環境の変化を広く知る機会とします。Ⅱ部では、Ⅰ部での議論を踏まえ、今後の展望について聴講者のみなさんを交えて議論していくことで、これからの住宅系研究のキーワードを見出す機会とします。
未知なことが多いテーマではありますが、住宅系研究者のみなさんがみている現在と未来を共有する場とすることでこれからの住宅系研究の1つの契機となればと思います。
【パネラー】松尾信一郎(株式会社五井建築研究所)
【コメンテーター】住宅系研究報告会4委員会運営幹事(都市計画、農村計画、建築計画、建築社会システム)
【企画・コーディネート】企画・コーディネート:平田隆行(和歌山大学)、三笠友洋(西日本工業大学)、友渕貴之(宮城大学)
■第16回住宅系研究報告会
パネルディスカッション 「災害危険区域化した元居住地の行方」
趣旨
東日本大震災で壊滅的な被害を受けた自治体の多くは、津波等による被災の危険性が高い区域において土地利用規制を行ってきました。具体的には、将来的な自然災害のリスクを軽減するため、沿岸部に災害危険区域を指定したり、居住用建築物等の立地規制及び構造制限を行うといったものです。結果的に岩手・宮城・福島県合わせて25自治体が沿岸部に危険区域を指定しました。しかし、区域の指定は、防潮堤整備後のシミュレーションを基準とした指定、今次津波の浸水域を元にした指定、防災集団移転促進事業による移転跡地の買い取りを前提とした敷地単位で指定したものなど区域ごとに基準が異なるのが現状です。ここからハザードに対して、リスク設定の難しさが指摘できます。
震災から10年が経ち、災害危険区域に指定されたエリアに住居を構えていた人びとは、内陸や高台等に移転し新たな居住地で再建をしておられますが、災害危険区域に指定されたエリアの活用はどうなっているのでしょうか。災害危険区域化した元居住地に対して、例えば、親族や近しい人をなくしたからもう近づきたくないという感情がある一方で、代々受け継いできた土地の記憶を何らかの形で継承したいといった様々な想いが錯綜しています。あるいは、居住地として再建できない土地に再び戻れないことに、喪失感を感じている人もおられるのではないでしょうか。
本PDでは、震災から10年にわたって仙台・荒浜地区の被災コミュニティ支援に関わってきた新井信幸氏に、災害危険区域におけるインクルーシブ・パークの提案を含むこれまでの活動についてお話いただきます。また、都市計画、土地利用を専門とする姥浦道生氏をコメンテーターとして、当研究報告会メンバーを交え、災害危険区域化した元居住地の跡地活用のあり方について議論します。
【講演】新井信幸(東北工業大学)
【コメンテーター】姥浦道生(東北大学)
【ディスカッション】上記2名に加え、藤岡泰寛(横浜国立大学)、内海康也(国土技術政策総合研究所)、益尾孝祐(愛知工業大学)、友渕貴之(宮城大学)
【企画・コーディネート】宮原真美子(佐賀大学)、前田昌弘(京都大学)、深井祐紘(明星大学)
(手話通訳付き)
■第17回住宅系研究報告会
パネルディスカッション 「地域の不動産業が担うヒトつなぎマチつなぎ―空き家問題・住環境のマネジメントを考える-」
趣旨
近年、空き家問題が社会で注目されてきた中で、不動産業界では、建築ストックを地域の多様なニーズと結びつけ、新たな利用につなげる担い手が登場してきた。彼らは、これまで不動産業界では等閑にされてきた建物に、DIY賃貸、福祉転用、地域交流拠点への再生、サブリースを通じた賃貸化など、様々な手法を駆使して、新たな「場」のあり方を提案し、これを実現している。まちの不動産屋さん、大家さんとして、利用者と顔の見える関係を築き、またこの「場」を媒介して人々新たな交流が生み出されている点は大きな特徴である。一方、彼らは決して慈善事業ではなく、ビジネスの一環として事業を展開している点にも留意されたい。行政組織やNPO法人のように「まちづくり」や「空き家問題」に対する使命を強く自覚している訳ではない。地域のニーズやお困りごとに、収益事業として手の届く範囲で応え、結果として、人々が地域に住まい、空き家が継承されていく。ヒトをつなぎ、マチを次世代へつなぐ地域の不動産業の担い手は、これからの地域コミュニティの持続的な運営において、大きな役割を持つのではないだろうか。
本パネルディスカッションでは、このように地域に根付いて活躍する不動産業の新たな担い手として株式会社アンディート・安藤勝信氏、株式会社みらい不動産・関達彦氏をお迎えし、事業内容や今後の展望についてご講演いただく。また、後半はゲストコメンテーターとして、齊藤広子教授をお迎えし、住環境マネジメントやストック型社会に向けた不動産業への期待や課題について議論を行う。
【パネラー】安藤勝信(株式会社アンディート),関達彦(株式会社みらい不動産)
【コメンテーター】齊藤広子(横浜市立大学)
【趣旨説明】梅本舞子(筑波技術大学)
【司会】渡邊史郎(建築研究所)
【企画・コーディネート】建築社会システム
(手話通訳付き)