更新日: 05-Mar-2012

  
(社)日本建築学会 環境工学委員会 環境振動運営委員会
   戸建て住宅の三成分振動特性測定・分析・評価WG(2010年度,2011年度)
    (Working Group on measurement, analysis and evaluation for three component
    vibration characteristics of a house) 
設置目的,各年度活動計画

近年、振動規制基準値と振動苦情との実態乖離が問題とされ、主に戸建て住宅の三成分振動特性解明が重要とされている。本委員会ではこれまで戸建て住宅を対象とした三成分振動特性測定・評価について十分な実態調査を実施して来なかった。しかし、性能評価から性能設計へ研究がシフトしていく中、第一段階として戸建て住宅の三成分振動特性の把握が求められている。また、そのための測定手法の確立も急務である。調査研究で得られた知見を他の小委員会と連携しながら生かし、人体知覚を考慮した評価や環境振動を主体に考慮した設計手法の考え方へ活用していくことを目指している。
本WGでは、戸建て住宅の三成分振動特性の測定手法の検討及び蓄積された実測結果から実態把握、特性解明を目指す。これらの結果を他の小委員会とデータ共有するとともに、環境振動に対する性能設計の考え方に資することを目的とする。

これまでの具体的成果
戸建て住宅を対象とした三成分振動特性測定・分析・評価について、測定手法を統一して、実測データを蓄積した。

目的別の測定方法について調査整理を行い、測定手法の共有化を図った。

実測データの解析方法について議論しながら、戸建て住宅の振動特性性状の分析議論を行った。また、減衰定数の測定について議論した。

2010年度:収集したデータをもとに、家屋の振動特性を1/3オクターブバンド分析結果として整理した。SWGにおいて振動対策について事例を収集し、その整理方法、合意形成のための説明資料について議論を行った。成果の一部を環境振動性能設計ハンドブックに反映させた。

2011年度
・戸建て住宅の三成分振動特性測定を計約110棟実施
・振動対策事例収集、合意形成事例収集の実施
・「環境振動測定結果記録シート」を作成し、今後の事例収集に反映


2012年度活動計画
引き続き、戸建て住宅を対象とした三成分振動特性測定・分析・評価について、測定手法を統一し、実測データを蓄積する。

実測データの解析方法について議論しながら、戸建て住宅の振動特性性状を構造種別、振動源別等に分けて分析議論する。

また、振動対策について事例を収集するとともに、対策事例を整理し、合意形成のための説明資料の充実を図る。

    
委員(15名:2012.04.01現在)
 
氏 名
所 属
主査
   国松 直
 (独)産業技術総合研究所
幹事
   平尾善裕
 (財)小林理学研究所
幹事
   東田豊彦
 積水ハウス
委員
   天野至康
 パナホーム
委員
   石川孝重
 日本女子大学
委員
   大竹康宏
 大和ハウス
委員
   川本聖一
 三菱地所ホーム
委員
   小泉達也
 (株)大林組
委員
   櫻井一也
 細田工務店
委員
   冨田隆太
 日本大学
委員
   林 健太郎
 ベネック振動音響研究所
委員
   松尾和午
 三井ホーム
委員
   松本泰尚
 埼玉大学
委員
   横島潤紀
 神奈川県
委員
   渡辺大助
 ミサワホーム総合研究所
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