日本建築学会 建築計画委員会

Committee on Architectural Planning, Architectural Institute of Japan

安全計画小委員会

Subcommittee on safe design planning for built environment

2021.11.04 Updated

 

■設置目的

 本小委員会は、建築の新しい形態や使われ方、また関連技術の進歩にともなって発生する危険要因を抽出し、それに対応した建築の安全計画の考え方と計画方法を提案することによって、合理的で効果的な建築の安全性を実現することを目的とする。

■活動計画

 現在の建築設計においては、建築における安全の考慮は、法令を満たすこととほぼ同義と考えられており、その建物特有に考慮すべきことや、その建物のグレードに見合った安全性がどうあるべきかを議論するケースは極めて少ない。しかしながら構造設計においては、構造性能のグレードを明確化したり、法令が対象外とした性能項目にも重要なことがあることを示す手段として、「性能メニュー」を整備してきている。

 そこで本小委員会では、防火避難をはじめとした構造以外の安全性を対象として、建築設計のプロセスにおいて、設計者・建築主等の関係者間で議論すべき「建築安全のメニュー」の提案を目指す。特に大規模建築物、超高層建築物など、多数の利用者の存在する建物や、既存の法令にそのまま従うだけでは適切な安全性が必ずしも確保されないであろう建物を主な対象とする。活動の最終形としては、「どうすべき」という「指針」が見いだせることが理想であるが、「どういうことが問題となるか」をまとめ、議論すべき内容の「メニュー」を提示することを目標とする。

初年度:

主に以下の観点において、考慮すべき安全性の観点を抽出する。

・超高層建築/複合用途施設/大規模施設

・安全対策システムのあり方(冗長性、信頼性、維持管理体制など)

・避難とセキュリティのあり方

・災害弱者の安全性確保

 

■期待される成果

今まで専門家や設計者のみが個人的知見として有していた安全性の観点を、一般の設計者や建築主が参照できる形とすることができる。この成果をより広範に展開することで、設計プロセスにおける設計者・建築主間の安全性の水準の共有化や、より高い安全性を目指す契機となることも期待できる。

 

■安全計画シンポジウム

Symposium on safe design planning for built environment

 

24

2021.12.

対話と合意に基づく建築・火災安全設計

Building/Fire safety design based on dialogue and agreement among stakeholders

記録(詳細版)

23

2016.03

大規模競技施設の避難安全計画

Evacuation safety design for large scale stadiums

記録(詳細版)

22

2014.03

超高層建築物の全館避難を再考する

Total evacuation for super high rise building revisit

記録(詳細版) 

21

2012.03

避難階段の配置と避難経路の安全計画

Allocation of evacuation staircases and safe design for evacuation route

記録(詳細版) 

20

2010.02

児童の日常災害に対する安全計画

Safety planning on children for daily accidents

記録(詳細版)

19

2008.03

建築物の想定外災害に対応した安全計画のあり方 −地震・火災に対する人命安全を中心として−

Safety planning to disaster out of the scope the assumption ー Life safety to earthquake and fire as examples

記録(要約版)

記録(詳細版) 

18

2003.1

避難安全のバリアフリー計画

Barrier-free on evacuation safety

概要

討論の詳細 

17

2002.04

災害弱者のための避難安全

Evacuation safety for disaster vulnerable people

記録 

16

2001.11

建築防災計画指針はどこへ行く

Where disaster/fire safety planning is heading?

記録 

15

東京:2001.04

大阪:2001.04

性能から発想する建築計画 事例を通じて考える 

記録(東京)

記録(大阪) 

14

2000.03

建築の安全性を考える-その4-

人にやさしい建築とは:集合と安全の視点から

記録 

13

1999.01

建築の安全性を考える-その3-

人の集合と混在:避難弱者の視点からみた安全計画

記録

12

1997.12

建築の安全性を考える-その2-

集合による火災リスクと安全設計

記録

11

1997.01

建築の安全性を考える-その1-

安全計画から見た集合の限界と対策

記録

10

1995.04

スプリンクラーは正当に評価されているか 

 

09

1994.09

ガラスの安全性 

 

08

1993.12

超々高層ビルの安全計画を考える

 

07

1993.02

エレベーターの火災安全を考える

 

06

1992.09

高齢者・障害者の火災時の安全性を考える

 

05

1990.06

アトリウムはどこまで可能か(2)

 

04

1989.03

明日の防災計画を探る

 

03

1988.09

これからの建築とセキュリティ  

 

02

1988.03

老人ホームの安全性はどうあるべきか 

 

01

1986.11

アトリウムはどこまで可能か

 

 

WGシンポジウム

防災規定研究WGシンポジウム 1999.3.10 『建築基準法防火規定の改正について』

 

■書籍

図解 火災安全と建築設計-建築家のためのデザインガイド 日本建築学会 編, 朝倉書店 刊, 2009.3, ISBN-10:4254266340, ISBN-13:978-4254266344

事例で解く改正建築基準法・性能規定化時代の防災・安全計画 日本建築学会 編, 彰国社 刊, 2001.4, ISBN-10:4395006035, ISBN-13:978-4395006038

安全計画U 安全性の評価手法 日本建築学会 建築計画委員会 編, 彰国社 刊, 1987.10, ISBN 4-395-23102-0 C3052

安全計画I 安全計画の視点 日本建築学会 建築計画委員会 編, 彰国社 刊, 1981.10, 3052-400369-3081

 

■防災・火災避難安全性能設計事例に関する紹介記事など

小委員会では、防災性・火災避難安全能設計について紹介した記事などの情報を収集し、リストを作成しています。全てを網羅はできていませんが、順次更新していきたいと思います。

光 が含まれている画像

自動的に生成された説明 防災性能設計事例の紹介記事(2021年10月18日更新)

 

■委員公募

学会事務局までお問い合わせ下さい。

 

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