2021/02/09
期限付き建築物設計法小委員会

期限付き建築物とは、仮設建築物と恒久建築物の間にある仕切りを取り払い、両者を統一する設計思想上の概念で、一定の使用期間及び使用条件を設定して使用する建築物である。期限付き建築物は特別な建築物ではなく、本来、恒久建築物も期限を想定し、建築物の計画から期限満了後までを考慮するものと考えている。2013年4月刊行の「期限付き建築物設計指針」では、この考えに基づき、持続可能な社会の構築に向けた新たな設計思想について紹介し、新しい価値観を提示している。
当期限付き建築物設計法小委員会では、この指針の内容を深化させ、期限付き建築物のメリットを活かした、より合理的な設計体系を構築する。

当小委員会の前身の小委員会では、1992年に期限付き建築物を提唱して以降、期限付き建築物について計画から期限満了後までを考慮して検討を重ね、以下の図書を刊行してきた。
・日本建築学会:建築部材のリユースマニュアル・同解説:2009年10月
・日本建築学会:期限付き建築物の設計指針:2013年4月
・日本建築学会:Introduction to a New Design Concept for Buildings with Predetermined Service-life and Conditions of Use:期限付き建築物設計指針(2013)英語抄訳版:2021年1月15日

本委員会の目的や活動方針について紹介しています。
委員名簿です。
期限付き建築物の具現化に向けて、前身の小委員会での検討重点テーマ(適用設計ルートを分ける建物規模・設計荷重再現期間の決定係数・相応しい仕様規定)を踏まえ、設計法をより充実させ、既刊の「期限付建築物設計指針(2013)」の改訂版を作成する。
期限付き建築物設計指針は、世界に先駆けた内容であることから英語版を公表する。
2005年度から2008年度まで活動した期限付き建築物リユース小委員会の成果として、「 建築部材のリユースマニュアル・同解説」を新刊発行しました。

2009年度から2012年度まで活動した期限付き建築物小委員会の成果として、「 期限付き建築物設計指針」を新刊発行しました。

2013年度から2016年度まで活動した期限付き建築物構造性能小委員会の成果として、 「期限付き建築物のメリットを活かした構造設計法の具現化」と題したパネルディスカッションを2016年に開催し、一般会員へ公表し、意見交換を実施しました。

2019年度大会(北陸)において、前身の小委員会の成果を踏まえ、既刊の「期限付建築物設計指針(2013)」の改訂版を意識したパネルディスカッションを行いました。
 タイトル:期限付き建築物のメリットを活かした構造設計法の提案
 日 時:2019年9月3日(火)9:45〜

  • 2017年度:
    第01回(05/19)、 第02回(06/16)、 第03回(07/14)、 第04回(08/28)、
    第05回(09/26)、 第06回(11/23)、 第07回(01/19)、 第08回(03/08)

  • 2018年度:
    第09回(04/20)、 第10回(05/25)、 第11回(07/06)、 第12回(08/15)、
    第13回(09/12)、 第14回(10/26)、 第15回(12/19)、 第16回(01/28)、
    第17回(03/01)

  • 2019年度:
    第18回(04/12)、 第19回(05/10)、 第20回(06/12)、 第21回(07/05)、
    第22回(08/23)、 第23回(09/20)、 第24回(11/01)、 第25回(12/13)、
    第26回(01/27)、 第27回(02/21)、 第28回(03/30)

  • 2020年度:
    第29回(04/14)、 第30回(05/09)、 第31回(05/29)、 第32回(06/26)、
    第33回(08/06)、 第34回(08/31)、 第35回(10/01)、 第36回(11/05)、
    第37回(12/07)、 第38回(12/28)、 第39回(01/25)、 第40回(02/15)、
    第41回(03/05)、 第42回(03/25)

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