高強度鉄筋コンクリート構造小委員会
小委員会の目的


1)設置目的
  近年、設計基準強度Fcが100N/mm2以上の高強度コンクリートを用いた鉄筋コンクリート構造が実用化されています。
  その健全な発展のためには、構造、材料・施工の両面から十分な検討が必要です。
  このような観点から、本小委員会では、現時点における可能な技術と普及のための問題点を調査し、Fc100N/mm2以上の
  高強度コンクリートを用いた技術の現状、今後検討すべき課題、及び将来の展望をまとめることを目的として
  活動しています。

2)委員会の位置付け
  本会では、1991年に概ねFc100N/mm2までの高強度コンクリートを用いた「高強度コンクリートの技術の現状」を出版し、
  その後の開発・実用化に重要な指標を与えました。
  現状では、Fc100N/mm2のコンクリート及び700N/mm2以上の降伏点を有する鉄筋を用いた構造の実用化が進んでおり、
  Fc150〜200N/mm2のコンクリート、高靱性繊維モルタルなどを用いた鉄筋コンクリート構造の実用化を目指した研究開発が
  行われています。
  以上の現状を踏まえ、本小委員会では、Fc100N/mm2以上のコンクリート、SD700以上の鉄筋を用いた鉄筋コンクリート構造の
  健全な発展を促すために、現状の調査と課題、及び将来の展望について検討します。

3)活動計画ならびに期待される成果
 2004年度:
  ■Fc100N/mm2以上のコンクリートを用いた鉄筋コンクリート部材の実験データの調査・検討及び構造性能評価式の検討
  ■Fc100N/mm2以上のコンクリートを用いた鉄筋コンクリート建築物の調査・分析
 2005年度:
  ■調査結果に基づき「高強度コンクリートを用いた鉄筋コンクリート構造の技術の現状と課題」に関する報告書作成
  ■高強度材料を用いた鉄筋コンクリート構造の将来展望について検討
 2006年度:
  ■前年度までの成果を基に建築学会大会でPDを開催
 2007年度:
  ■活動成果の出版とシンポジウムの開催

	

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