公開研究交流会集住のかたち」-集住の知恵6-


■研究協議会の趣旨


 日時  2001年9月22日(土)
 プログラム
1.主旨説明

 重村力(神戸大学)

2.主題解説 (1)風土との共生  池田武邦(長崎総合科学大学)
(2)地産地消型家づくり  長谷川敬(緑の列島ネットワーク)
(3)都市に杜をつくり住む

 甲斐徹郎(チームネット)

  (4)風土の建築・居住空間への応用  藤沢直樹(日本大学大学院)
3.討論
4.まとめ  糸長浩司(日本大学)
 内 容

 協議会においては、本委員会の重村力委員長が、農村計画委員会での研究活動や実 践活動の意義、 また、建築・居住空間の創造における場所性、風土性の意義や具体的な建築・居住空 間創造に向けた 研究や実践の展望について、主旨説明を行う。

 主題解説の最初は、「風土との共生」として、長崎総合科学大学の池田武邦氏よ り、農山村地域におい て、気象、水系、地形などの自然環境を読み解き、その地域の文化や生活の環境等に 適応して形成され てきた建築・居住空間の意義を解説してもらい、更に、それぞれの有機的結合、風土 との共生、その建築 設計での応用について解説してもらう。

 次いで、「地産地消型家づくり」として、NPO法人緑の列島ネットワーク代表理 事の長谷川敬氏より、東 京での地産地消的な住宅づくりである東京と多摩地域の林業家と提携した風土共生的 な家づくり運動の 「東京の木で家を造る会」やその全国的な活動である「近くの山の木で家をつくる」 ネットワーク活動を通し た、山と町との地域的な連携での建築づくりの今日的意義と成果 等を解説していただ く。

 次に、「都市に杜をつくり住む」として、環境共生型住宅を専門分野とする?チー ムネット 代表取締役の 甲斐徹郎氏より、ご自身がコーディネイトし、かつ一住民でもある世田谷区経堂の住 宅地での農家屋敷 跡地の特性を生かした環境共生型コーポラティブ住宅を事例に、屋敷林や植栽、パッ シブソーラー、屋上 緑化、屋上菜園、エディブルランドスケープの視点からの壁面 緑化等、都市型の風土 共生型居住空間を 解説していただく。

 最後に、「風土の建築・居住空間への応用」として藤沢直樹氏より、関東支部農村 建築専門委員会の 共同研究として、農山村地域や建築・屋敷空間での環境共生の仕組みの解読と、その 現代への応用の 方向について事例等を交えて解説していただく。

 その後の総合討論で、新たな建築・居住空間創造の展望を語り合う。           


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