塀に掛かる力 塀の役割
塀には、自然界からの力だけでなく、人為的な力も作用します。さらに、長い年月をかけて、徐々に性能を低下させるものもあります。安全なブロック塀は、全ての力に対し抵抗できるものでなければなりません。 塀の役割は、外から作用する力より人々を守り、安心して暮らすことのできる環境をつくることです。塀と私たちが共存できることが大切です。また、狭い国土に生活する我が国では、敷地境界の表示も重要な役目です。
ブロック塀は、なぜ転倒しやすいか ブロック塀の重さは
ブロック塀は、厚さに対する高さの比が大きく、超高層ビルよりもスマートです。このため、横からの力に対する抵抗力が小さく、倒れやすくなります。抵抗力を高めるためには、基礎を地中深く埋め込むことが大切です。

 

高さ1.6m、長さ1mのブロック塀の重さは、320〜400kgです。例え、その破片であっても、私たちの力で支えられるものではありません。倒壊などにより、高いところから直撃を受けると、重大な事態が生じます。

 

ブロックの種類 ブロックの品質
種々のかたちのブロックがあり、それぞれに役目や使用部位が決められています。用途に応じたものを選んで、使用しましょう。また、透かしブロックを多用すると、塀の強度や耐久性を低下させることがあります。 塀に使用するブロックは、強度が高く吸水率の小さいもの( 日本工業規格・C種以上の性能を有するものが望ましい)を使用しましょう。 また、ブロック塀の強度・耐久性をより向上させるため、厚さ12cm以上のブロックを使用しましょう。