●屋根積雪深・積雪重量の実測2

例2 空中写真測量技術の応用

夏季の屋根面と冬季の雪面の高さ分布の差を利用して、屋根積雪分布を得る

夏季の屋根面

冬季の雪面

屋根上での直接的な積雪調査は危険を伴うと共に、多大な労力を必要とする。
このため、セスナ機、カイト気球あるいはラジオコントロールヘリコプターにより撮影したステレオ空中写真の3 次元解析により屋根積雪深の測定を行うシステムの開発を行った。

その際、夏季の屋根面と冬季の雪面の高さ分布の差を、屋根積雪深分布とみなしている。写真3および4はラジオコン トロールヘリコプターにより、高度およそ80mで撮影した例を示している。

参考文献:
1) 桜井修次, 城 攻 「屋根上積雪深測定への空中写真測量の応用に関する基礎的研究」, 日本建築学会構造系論文報告集,No.450,pp.25-35,1993年

2) Osamu Joh, Shuji Sakurai and Osamu Abe “Wind tunnel investigation of snow accumulations on a single flat roof and a two-level flat roof using artificial snow Part1 Field survey of snow accumulations on real buildings by aerial photogrammetry and eye-measurements” 第5回雪工学国際会議(ダボス/スイス)論文集pp.169-175, 2004

北海学園大学 桜井修次
北海道大学  城  攻