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公表出版物等 | 出版後の追加情報

 

◆ 建物のLCA指針に関する追加情報 ◆

 

 
指針イメージ  このページでは、2013年2月に刊行された改訂版以降に、当該小委員会で検討した内容や、建築物のLCAに関わる有益情報を掲載しています。内容は随時更新いたします。

  【目次】

  1. 改定中の建物のLCA指針に反映予定の重要内容
  2. 現状におけるLCAの活用状況と課題
  3. 直近の国内外のLCA文献レビュー
  4. 評価で活用可能なデータベース
  5. マルチクライテリアでの評価
  6. IDEA用評価ツール
  7. 評価で活用可能な参考文献リスト
  *  訂正等

 

 

 

 

◆ 1. 改定中の建物のLCA指針に反映予定の重要内容 ◆

 

 

 2023年現在、建物のLCA指針の改定版の出版に向けた検討を実施している。建物のLCA指針に反映予定の内容の中でも、特に重要な内容を情報発信する。


(1) 建築物のLCA実施における評価の目安(案)

 LCAを活用した環境情報は、以前にも増して様々な形で活用されるようになってきている。建築分野においてもCASBEE、LEEDなどの環境配慮設計における活用や、カーボンフットプリント、エコリーフ環境ラベルなどのような環境ラベル、Scope3、ESGやCSRなどの投資家向けの環境情報など様々な面で活用が進んできている。こうした様々な場面での活用を踏まえると、評価の考え方をまとめておくことは欠かせない。
 建築物は基本的に一品生産である。そのため、画一的に評価の方法を規定することは容易なことではない。また、LCA実施者によって、評価の目的もさまざまであり、評価におけるシステムバウンダリの考え方も評価目的に応じて適切に判断されるべきである。一方、それが故に、初心者には評価が難しい側面もある。以上の背景を踏まえ、本稿では、建築物のLCAを実施する際に考慮すべき内容を検討するうえで参考となるような、評価の目安を示すことを目的に記述する。
 なお、本内容は2019年3月に公表した案、2022年6月に改善した案を、さらに改善したものである。

 ・ 建築物のLCA実施における評価の目安(案)(2023年7月)
  *2022年6月の内容に、6・7章が加筆されています


(2) 複合原単位の作成方法

 AIJ-LCAツールにおいて参考値としてデフォルトで入力されている複合原単位の作成方法の概要を示したものである。

 ・ AI-LCA ツールにおける複合原単位の作成方法(2023年7月)


(3) 改定の進捗に関する情報発信

①学会発表等
・ 小林ら:建物のLCA指針の改定に向けた検討 ~指針・ツール・原単位データベースに関する進捗状況~、第17回日本LCA学会研究発表会、2022年3月
・小林:建築物のLCA実施における評価の目安の提案、第18回日本LCA学会研究発表会、2023.3

②公開委員会
・ 2022年6月29日(水)13:00~15:00(オンライン) →公開委員会開催案内

  

 

 

 

 

◆ 2. 現状におけるLCAの活用状況と課題 ◆

 

 

◆概要

 建築分野におけるLCAの活用実態を明らかにするために 2015年10月~11月に、建築分野でLCAを実施した経験がある者(事業者・研究者など)を対象とした、LCA利活用に関するアンケート調査を実施した。具体的には、以下に示すような、過去の分析の評価の視点、関心のある環境負荷物質・影響領域、指針・ツール・データベースへの要望などの質問項目を設定した。地球環境委員会の委員をはじめとする関係者に依頼し、25名の回答を得られた。成果は、以下に示す文献にまとめられている。


◆成果(公表済みのもの)

1) 小林謙介、磯部孝行:建築分野におけるLCAの利活用の実態と今後の課題、日本建築学会技術報告集、第58号、pp.1129-1134、2018.10


  

 

 

 

 

 

◆ 3. 直近の国内外のLCA文献レビュー ◆

 

 

◆概要

 建築分野におけるLCAの研究等の最新動向をとらえることを目的として、文献レビューが行われている。具体的には、2010年から直近までの国内外の建築にかかわるLCAの文献レビューが行われており、最新の建築分野のLCA研究動向をうかがい知ることができる。調査の対象としたのは、Building and Environment、International Journal of LCA、本会環境系論文集・技術報告集・大会要旨、LCA学会大会要旨集を対象に、300件以上の文献について調査が行われている。


◆成果(公表済みのもの)

1) 小林謙介、磯部孝行:建築分野におけるLCAの利活用の実態と今後の課題、日本建築学会技術報告集、第58号、pp.1129-1134、2018.10
2) 小林謙介、磯部孝行:建築分野におけるLCA関連文献のレビュー、日本LCA学会誌 13巻 2号

  

 

 


 

 

 

 

◆ 4. 評価で活用可能なデータベース ◆

 

 

◆概要
 
 投入資材の単位換算データベースを構築した。本バージョンで公開するのはあくまでも案であり、今後、引き続き検討を進めて内容の充実を図る予定である。
 実態調査に基づき、優先的に作成すべきデータを抽出し、それらの単位換算データベースを作成した。本検討では、一般的な流通単位と、公開されているバックグラウンドデータベース(AIJ-LCA原単位データベースやIDEAを想定)の機能単位が異なる場合を中心に、単位換算データベースを作成した。ただし、これ以外にも単価等重要と考えられる単位換算値については、可能な範囲でデータを収集した。
 本データベースは、あくまでも、LCA実施者が単位換算等を行う際の参考とするものであり、関連する情報の調べ方や、換算値のオーダーの参考とすることを目的とし、たとえ1製品の事例データであっても掲載している。従って、高い精度で分析を行う場合には、評価目的と本データの有効範囲の合致性について十分検討したうえで利用する必要がある。


◆成果(必要に応じて追加等をいたします)

 ・単位換算データベース Ver.1.00
 ・単位換算データベース Ver.2.00 (2023.5公表)


  

 

 

 

 

◆ 5. マルチクライテリアでの評価 ◆

 

 

◆概要

 近年、エネルギーやCO2などの特定の環境影響のみではなく、複数の影響領域を評価するマルチクライテリアでの評価が重要になってきている。こうしたマルチクライテリアでの評価は、建築分野においても重要になることが予想される。
 現在本小委員会から公表されるバックグラウンドデータベースは、CO2、CH4など6種類となっている。一方、国内で公表されているバックグラウンドデータには、多様な環境影響を評価できるものがある。一例として、IDEAがあり、専門的にLCAを実施する場合は、これらを活用することが考えられる。そうした背景を踏まえ、本小委員会から公表されている原単位データベースと、IDEA Ver.2.2の評価結果の差異について分析を行った。


◆成果(公表予定も含む)

1) 平林茜、小林謙介:建築物のLCA実施における評価の目安の作成 ~事例分析による支配的要因分析を踏まえて~、日本建築学会大会学術講演概要集D-1、2019.9(投稿中)
2) 牧村彰一、平林茜、小林謙介:マルチクライテリアでの評価を想定した建築物のライフサイクルにおける支配的要因の分析、第14回日本LCA学会大会講演要旨集、2019.3、pp.392-393

  


 

 

 

◆ 6. IDEA用評価ツール(補助ツール:試行版) ◆

 

 

◆概要

 マルチクライテリアでの評価のためには、現在建築学会から公表されている原単位データベースでは、対応が難しい部分もある。マルチクライテリア等での評価ニーズに対応するため、国内で最も規模が大きく、また環境負荷物質も充実したIDEAを用いることを想定した補助的なツールを開発した。その試行版を公表している。


◆成果(必要に応じて追加等をいたします)

 ・IDEA Ver.2用 ツールIDEAツールマニュアル (2022.1に修正)
 ・IDEA Ver.3用 ツールIDEAツールマニュアル
  

 

 

 

 

◆ 7. 評価で活用可能な参考文献リスト ◆

 

 

◆概要

 実態調査における課題調査においては、建築分野でのLCA実施において、環境負荷原単位データベースの整備だけではなく、資材投入・エネルギー消費・廃棄物排出量等に関するデータ、これらの単位換算のためのデータ、また、建物や資材の耐用年数データなど、様々な関連するデータの整備についての要望が多かった。そこで、可能な範囲で、有益と考えられる参考資料の情報を収集し、特にLCA初心者に向けて有益な情報を提供することを目的として、参考資料のリスト化を行った。


◆成果(必要に応じて追加等をいたします)

 ・評価に有益な参考資料リスト

  

 

 

 

 

◆ 訂正等 ◆

 

 

 建物のLCA指針等に訂正があった場合、以下でお知らせいたします。

◆訂正:12章2節

 建物のLCA指針(2013年2月発行)の12章2節に訂正箇所がございました。詳しくは以下をご覧ください。
 →建物のLCA指針における記載内容の訂正について(2019年10月4日)


◆生コンクリートの単価の訂正
 原単位データベース、および、ツールで用いられている生コンクリートの単価に誤りがございました。詳しくは以下をご覧ください。
 →生コンクリートの単価の訂正について(2022年6月)