1.基調講演
 原  広司 氏 (東京大学名誉教授,建築家)
 題目:様相なる概念をめぐって
 日時:2012年10月16日(火) 15:10-16:10
 場所:京都大学百周年時計台記念館・国際交流ホール

<略歴>
 建築家.原 広司+アトリエ・ファイ建築研究所主宰.東京大学名誉教授.
 1959年東京大学工学部建築学科卒,1961年同大学大学院修士課程修了,1964年同博士課程修了,工学博士。1964年東洋大学工学部助教授を経て1969年東京大学生産技術研究所助教授,1982年同教授.1997年同大学名誉教授.近代建築からの脱却をめざして,空間概念を幅広く探求し,世界の集落調査を行い,均質空間論,様相論などの興味深い建築・都市理論を展開するとともに,数々の優れた建築・都市作品を設計している.
 主な作品に,1972年粟津邸,1986年田崎美術館,ヤマトインターナショナル,1987年那覇市立城西小学校,1988年飯田市美術博物館,1993年梅田スカイビル,1997年JR京都駅,2001年札幌ドームなどがある.この間,日本建築学会賞(作品),第一回村野籐吾賞,BCS賞,サントリー学芸賞などを受賞している.
 主な著書に,『建築に何が可能か』(学芸書林/1967年),『住居集合論1〜5』(鹿島出版会/1973〜1979年),『空間<機能から様相へ>』(岩波書店/1987年),『集落への旅』(岩波新書/1987年),『集落の教え100』(彰国社/1998年),『Hiroshi Hara』(Wiley-Academy/2001年)などがある.
2.パネルディスカッション
 テーマ:21世紀社会のための「デザイン学」の展望  ※詳細はこちらをご覧ください.
 日時:2012年10月16日(火) 16:30-18:30
 場所:京都大学百周年時計台記念館・国際交流ホール
 パネリスト:本江正茂 (日本建築学会・東北大学准教授)
        藤田喜久雄(日本機械学会・大阪大学教授)
        青山英樹 (精密工学会・慶應義塾大学教授)
        大高敏男 (日本設計工学会・国士舘大学教授)
        松岡由幸 (日本デザイン学会・慶應義塾大学教授)
        諏訪正樹 (人工知能学会・慶應義塾大学教授)
 コーディネータ:門内輝行 (Designシンポジウム2012運営委員会委員長・京都大学教授)
3.懇親会
 日時:2012年10月16日(火)19:00〜21:00
 場所:カフェレストラン「カンフォーラ」(京都大学正門横)
4.招待講演@
 原  研哉 氏 (武蔵野美術大学造形学部基礎デザイン学科教授,デザイナー)
 題目:産業の未来を可視化するデザイン
 日時:2012年10月17日(水) 13:20-14:10
 場所:京都大学百周年時計台記念館・国際交流ホール

<略歴>
 デザイナー.日本デザインセンター代表取締役.武蔵野美術大学造形学部基礎デザイン学科教授.日本デザインコミッティー理事長.日本グラフィックデザイナー協会副会長.
 1983年武蔵野美術大学大学院修了. グラフィック,空間,広告,エディトリアルなどのデザイン諸領域をコミュニケーションの観点から総合するプロジェクトを多数実践している.「もの」ではなく「こと」のデザインが専門.
 2000年に「RE-DESIGN─日常の21世紀」という展覧会を制作し,何気ない日常の文脈の中にこそ驚くべきデザインの資源があることを提示した.2002年に無印良品のアドバイザリーボードのメンバーとなり,アートディレクションを開始する.長野オリンピックの開・閉会式プログラム, 2005年愛知万博公式ポスターを制作するなど日本の文化に深く根ざした仕事も多い.2007年,2009年にはパリ・ミラノ・東京で「TOKYO FIBER−SENSEWARE展」を,2008年から2009年にかけては「JAPAN CAR展」をパリとロンドンの科学博物館で開催するなど,産業の潜在力を展覧会を通して可視化し,広く世界に広げる仕事に注力している.
5.招待講演A
 松原  厚 氏 (京都大学大学院工学研究科マイクロエンジニアリング専攻教授)
 題目:設計プロセスのデザイン
 日時:2012年10月17日(水) 14:20-15:10
 場所:京都大学百周年時計台記念館・国際交流ホール

<略歴>
 京都大学大学院工学研究科 マイクロエンジニアリング専攻 教授
 1985年京都大学工学部機械工学科卒業,同年株式会社村田製作所入社,1990年9月同社退社,1991年3月京都工芸繊維大学大学院工芸科学研究科博士前期課程機械システム工学専攻修了,1992年4月本学精密工学専攻助手,1997年11月京都大学博士(工学)の学位を取得,1997年10月〜1998年9月米国イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校産業機械学科客員研究員,2000年2月同助教授,2005年3月より同教授.
 知能機械講座精密計測加工論分野担当. 主な研究分野は機械加工プロセスの計測/制御/デザイン,超精密位置決め,高精密加工機の運動制御.
 所属学会は日本機械学会,精密工学会,砥粒加工学会,CIRP(The International Academy for Production Engineering) associate member. 2008年度日本機械学会教育賞受賞,2010年度精密工学会 沼田記念論文書受賞.

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