説明: 説明: 説明: 説明: C:\Users\Takehiko\Desktop\AIJサーバー\setsugou\hyodai.gif

活動目的

鋼構造接合小委員会では、1997年度から2000年度の4年間にわたって、鋼 構造接合部に対する設計を総合的に記述する指針の刊行をめざした調査研究活動を展開し、この活動の成果として、200111月に、「鋼構造接合部設計指針」を発刊した.その後、2001年 度から2004年度にかけて更に充実した内容とすることを目指して検討が進められて20063月に第2版として改定された.また、2005年度から2008年度の4年間にわたり溶接接合に関する調査お よび検討が進められ、200811月に 「溶接接合設計施工ガイドブック」が発刊された.2009年度から2011年度にかけては、第2版以降の調査・研究に よって蓄積された新たな技術的知見や関連JIS等の改定を鋼構造接合部の設計に反映するための活動 を行い、20123月に第3版を刊行した.本小委員会は、2013年度以降も新 しい体制で活動を継続するものとし、そのミッションを以下の調査研究に置いている.

  • 「鋼構造接合部設計指針」、「高力ボルト接合設計施工ガイドブック」、「溶接接合設計施工ガイドブック」の内容の再吟味と改定点の抽出
  • 透明性の高い接合部設計を実現するための問題点の同定
  • 上記2項目を将来の指針改定に昇華させるための調査研究の実施
  • 構造設計のグローバル化および多様化に適合しうる接合部設計のあり方の検討

 

 

構成委員

主 査

増 田 浩 志



幹 事

桑 原   進



委 員

清 成   心

佐 藤 篤 司

軸 丸 久 司


吹 田 啓一郎

鈴 木 直 幹

田 中   剛


福 田 浩 司

藤 田 哲 也

松 本 由 香


山 田   哲


 

 

鋼構造接合部設計指針

  Recommendation for Design of Connection in Steel Structure

鋼 構造運営委員会により、「高力ボルト接合設計施工指針(1993)」 を包含し、さらにこれまでの研究成果を踏まえて溶接接合や柱脚を含む接合部に関する設計指針を作成するため接合小委員会が設けられ、本委員会において作業 を進めてきました.鋼構造建築物の性能を左右する部位である接合部については、その耐震性能や施工性の向上を目指して常に多くの研究開発が行われており、 毎年多くの研究論文が発表されています.特に、兵庫県南部地震における鋼構造建築物の柱梁接合部のさまざまな被害を教訓として、新しい接合手段・方法・考 え方に関する研究成果が多く発表されています.本指針の目的は、これまでの鋼構造関連の諸規準・指針に含まれる接合部に関連した条項をとりまとめ、溶接、 高力ボルト、柱梁接合部パネル、柱脚に関する接合部の設計指針を明示し、その考え方を記述することです.本委員会では井上一朗主査を中心として5年にわた る検討の結果、「鋼構造接合部設計指針」としてとりまとめ、20011110日に発行されました.また、本指針に関する 講習会が1113日〜126日の期間に東京、福岡、名古屋、大阪、高松、 札幌で行われました.

その後、鋼構造接合小委員会では、2001年度から2004年度の4年間にわたって、中島正愛主査を中心として活動を継続し、初版の刊行以来4年の間に寄せられた読者からの多数のご意見、過去4年 間の研究開発の進展に鑑み、本指針を改定し「鋼構造接合部設計指針−2006年版」として刊行しま した.本改定では、最近の知見を採り入れた「解説」と「設計例題」の充実を、その骨子としています.また、初版では設計例題が示されていなかった5章をはじめ、各章の設計例題を追加・再検討し、全般にわたってより読者が理解しやすい内容を目指しました. また、本指針の改定に関する講習会が、20063月 に開催されました.

2005年 度から2008年度の4年間では、吹田啓一郎主査を中心として活動し、「鋼構造接合部設計指針」の第3次改定に向けた作業を継続するととも に、溶接接合に特化した、溶接に関わる多くの情報を俯瞰できる内容、設計と施工に関する事項を同時に理解できる内容を簡潔に盛り込んだ「溶接接合設計施工 ガイドブック」を200811月に刊行し ました.

2009年 度から2012年度の4年間では、田中剛主査を中心として活動を継続し、前小委員会から引き継いだ「鋼構造接合部設計指針」の改定作業を取り纏め、「鋼構造接合部設計指針第3版」として刊行しました.本改定では、F14T級超 高力ボルトの本文記載と解説の充実、梁端拡幅による破断防止の考え方の記載、制振構造用座屈拘束ブレースの接合部に関する考え方の記載等、実施設計に採用 されることの多くなってきた新しい構法の追記を主に改定の骨子としました.今回改定した本指針が、初版、第2版 に引き続き鋼構造建築物の設計・施工に携わる方々に広くご理解いただき、鋼構造の普及・発展につながることを期待して20123月に講習会が開催されました.

 


目次

・接合部設計指針 第3版

質問に対する回答:準備中

正誤表 (PDFファイル)

・接合部設計指針 第2版

質問に対する回答 (PDFファイル)
正誤表 (PDFファイル)

・接合部設計指針 第1版

質問に対する回答 (htmlファイル)(PDFファイル)
正誤表 (PDFファイル)


 

溶接接合設計施工ガイドブック

  Guidebook on Design and Fabrication of Welded Connections

 溶接を使った建築鉄骨には構造設計者,現場施工者,鉄骨製作管理者,溶接技能者,検査技術者など立場や役割の異なる専門家が従事して います.それぞれが担う技術は細分化,専門化されていますが,その基礎として溶接接合に対する全体的な理解が必要です.1995年兵庫県南部地震での溶接接合部破断被害の教訓から得た知見や技術情報が,最近の諸規準や指針に反映 されています.これらの指針類が扱う情報はますます高度化して量も膨大となり,これを使いこなすには鋼構造や溶接に関する広い知識と理解が求められます.
  溶接は設計上の自由度が高い接合法ですが,その一方で施工性や性能確保のために必要な制約が多くあり,設計と施工の調和が求められます.このような状況で 溶接にかかわる多くの情報を一度に俯瞰できる手引き書を求める声が強くなり,本書を刊行しました.本会の「鋼構造接合部設計指針」「建築工事標準仕様書JASS6鉄 骨工事」「鉄骨工事技術指針」の最新版を踏襲しながら,専門分野が異なる技術者にも理解しやすいように内容を限定し,より高度な事項については関連図書の 手引き書となる構成をとっています.また,経験の浅い技術者に向けた導入書となるも目指して基本事項の平易な解説を充実させ,対象は中低層規模の標準的な 接合形式に絞っています.鋼構造接合小委員会では、2005年度から2008年度の4年間にわたって,吹田啓一郎主査を中心として本ガイドブックについて検討が進められ,200811月 に刊行となりました.20081125日,1128日,122日に東京,大阪,広島で本ガイドブックの講習 会が開催されました.

・目次

  

構造委員会のページに戻る

日本建築学会のTopページに戻る