コロキウム構造形態の解析と創生

コロキウム構造形態の解析と創生

Colloquium Analysis and Generation of
Structural Shapes and Systems

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コロキウム構造形態の解析と創生2008 -colloquium 2008-
■ 開催主旨
今世紀に入り、構造形態創生の理論を構造デザインに応用した建築構造の実施施工例が現れ、基礎理論だけでなく幅広い応用研究が期待されるようになってきた。この現状を踏まえ、過去2006、2007年度にコロキウム構造形態の解析と創生を開催し、構造形態の創生法に関する新しいコンセプトや最適化分野における計算機応用の最新アルゴリズム、既存の最適化手法の実務に対する応用の実態と課題、構造最適化に基づいた建築のデザインなどが紹介され、活発な議論を展開してきた。今や本コロキウムは、研究発表、事例紹介の【論文講演】及び【形態コンテスト】に代表される形態創生関連イベントの実施により、構造形態創生に関する情報発信源として重要な意味を持ち始めている。「コロキウム構造形態の解析と創生2008」では、異なる立場の3つの小委員会が合同主催となり、建築関連の構造最適化や構造形態創生・デザインに関わる最新の研究を手がける研究者、技術者が一堂に会し、継続的な情報交換により、将来に向けたこの分野の目指すべき方向性を探りながら、今後の研究のますますの発展に資することを目的する。

<主催>
  構造委員会 シェル・空間構造運営委員会 シェル・空間構造形態創生小委員会
  構造委員会 応用力学運営委員会 形態創生と構造最適化小委員会
  情報システム技術委員会 複雑系科学応用小委員会

開催期日 2008年11月20日(木)〜21日(金)
開催場所 建築会館、ホール・会議室等

コロキウムの内容

□ 特別講演

特別講演では,初日に平田晃久氏(平田晃久建築設計事務所)により『空間の育て方』という演題で,二日目に吉村忍先生(東京大学)より『人工物設計の新しい形−大規模計算力学解析とインタラクティブ設計の統合−』という演題で,大変興味深い講演がなされた。 プログラム

□ 一般講演

一般講演は27題発表されている。プログラム

優秀講演表彰

今年のコロキウムから、「構造形態の解析と創生」の研究や技術開発などに従事する学生・若い技術者の優れた発表活動に 対し、今後のますますの発展を促すため、「コロキウム構造形態の解析と創生」の講演者の中から「優秀講演」を決め、表彰することになりました。
優秀講演選定委員会(委員長:岡田章)の厳正なる審査の結果、今年の優秀講演が下記の3講演に決定しました(敬称略)。発表者には表彰状が送られました。

 112 釣合い経路を指定したトラス構造物のトポロジー最適化
    木下拓也(京都大学)

 213 粒子法を用いた位相最適化手法の提案
    真鍋匡利(近畿大学)

 253 大型望遠鏡を支持するトラス構造物の多目的最適設計
    薫田匡史(名古屋大学)

□ 形態創生コンテスト

<コンテストの主旨> 
構造形態創生の手法やアルゴリズムを用いた,「新しいかたち」や「独創的なアイデア」を評価するコンテストを実施しました。様々な分野の多くの人に参加して頂き,構造形態創生のおもしろさや可能性を感じてほしいというのが、開催主旨です。そのため、形態創生のフリーウェアも提供します。また、コンピュータプログラムによらない方法でかたちを創生するアイデアも可能としています。

<審査基準> 
審査は,主に次の二つの観点で行いました。
  フェーズ1;創生された形態(かたち)の独創性,合理性,美しさ
  フェーズ2;形態創生プロセスのアイデア性,独創性
一次審査は匿名審査とし,二次審査において審査員と同じ所属である場合は投票権を無効とみなすことで公平性を保ちました。

<課題(テーマ)> 
課題は以下のテーマとしました。
     「自然界に着想を得て,構造のかたちを創生する」
なお、応募の詳細は、「コロキウム構造形態の解析と創生2008」ホームページに掲載しました。

<審査員(敬称略、50音順)> 
審査委員長 ;大森博司(前掲)
審 査 員 ; 川口 衞(川口衞構造設計事務所)
         斎藤公男(日本大学)
         坂口紀代美(日本美術家連名会員/彫刻家)

<コンテストの経緯>
 2008年 3月20日 ;建築雑誌2008年3月号に応募要項掲載
 2008年 6月15日 ;応募要項に関する質疑締め切り
 2008年 7月31日 ;応募エントリー締め切り
 2008年 9月30日 ;応募締め切り
 2008年10月 7日 ;一次審査(日本建築学会会議室にて)
 2008年10月 8日 ;一次審査結果の通知
 2008年11月20日;コロキウム構造形態の解析と創生2008にて二次審査および表彰

<応募状況 > 
 エントリー数    ; 39件
 応募総数     ; 18作品
 入選作品数   ;  5作品

プレゼンテーション風景

<入選作品(氏名:敬称略)>

最優秀作品;AN/DI03.-Dorch-
 ○岩田正輝,西郷正浩,深町有紀,山本直樹,上原早紀子,戸島澄歌[崇城大学工学部建築学科] No.5-1(PDF), No.5-2(PDF)

優秀作品;可変多面体による曲面構造
 ○横須賀洋平[昭和女子大学生活環境学科助手] No.15-1(PDF), No.15-2(PDF)

優秀作品;Windy Passage
 ○井戸川達哉[早稲田大学創造理工学研究科] No.17-1(PDF), No.17-2(PDF)

入選作品;Living Tree
 ○植田大貴[近畿大学工学部建築学科],鈴木聖明[同大学大学院] No.13-1(PDF), No.13-2(PDF)

入選作品;ポルボックス:球の集合による空間
 ○前島彩子[東京大学大学院] No.14(PDF)

□ 懇親会とコンテスト授与式

講演会終了後懇親会が行われました。懇親会では,コンテストの最優秀作品と優秀作品の授与式が行われました。


懇親会の様子
最優秀作品の賞状の授与
 
優秀作品の賞状の授与
優秀作品の賞状の授与

□ 形態模型展示

2006年のコロキウム構造形態の解析と創生に続いて、今回のコロキウムでも構造形態模型の展示を行いました。主催小委員会の委員を中心に模型の提供を依頼し、13点もの多数の模型をご提供頂きました。普段は論文やコンピュータプログラムの中の存在である構造形態創生の結果を、模型という形で実際に目にする機会を設けられたことは、構造形態創生への理解を深めるとともに、今後の発展に大きく寄与するものと考えます。
最後になりましたが、模型の提供を快諾して頂きましたご提供者の皆様に、こころから感謝の意を申し上げます。形態模型展示へのご協力、誠にありがとうございました。

<展示の様子>



実施主担当者
  コロキウム実施責任者: 本間俊雄(鹿児島大学)
  形態コンテスト担当: 立道郁生(明星大学),堤 和敏(芝浦工業大学)
松尾智恵(川口衞構造設計事務所), 三井和男(日本大学)
水谷太朗(大成建設), 渡辺 誠(渡辺誠/アーキテクツオフィス)
  資料集担当: 藤井晴行(東京工業大学),本間俊雄(鹿児島大学)
山本憲司(鹿児島大学)
  会計担当:

朝山秀一(東京電気大学),熊谷知彦(東京工業大学)
高田豊文(滋賀県立大学)

  特別講演担当: 池田靖史(慶應義塾大学),大崎 純(京都大学)
  形態関連URL担当: ガン ブンタラ(日本大学),坂 敏秀(鹿島建設)
佐藤祐介(日本防災研究所)
  形態模型展示担当: 池田靖史(慶應義塾大学),平田裕一(三井住友建設)
藤原 淳(太陽工業)
  懇親会担当: 小野聡子(有明工業高等専門学校),木村 謙(エーアンドエー)
永井拓生(早稲田大学)
  会場担当: 熊谷知彦(東京工業大学),瀧澤重志(京都大学)
堤 和敏(芝浦工業大学),前 稔文(大分工業高等専門学校)
  コロキウムHP担当: 藤井大地(近畿大学)
  優秀講演選定委員会 委員長: 岡田 章(日本大学)