CIB Commission W104 Open Building Implementation 第10回会議報告

6. 実践事例の紹介

1) 松村秀一（東京大学）

「高齢者用住宅における再利用可能インフィルの開発」
"Development Of Reusable Infill Systems For Elderly People's Living"

楽隠居の開発について報告。


2) エスコ・カーリ（フィンランド）

"PlusHome −Open Building Concept"

・2001年4月　コンペ入選（ヘルシンキ市、フィンランド技術庁主催）
　コンセプトは、居住者による幅広い選択の自由

・78戸、2棟。敷地はヘルシンキ中心部の海沿い。

・完成は2004年12月（次のプロジェクトは2004年秋、2005年春に開始）

・サポートの構造方式としては、
　鉄骨造（パイロットプロジェクト）または
　コンクリート造（次期プロジェクト）の選択が可能。

・インフィルの供給は、デザインビルド方式。

・各住戸の設計には、ArchiCadを用いてOBの手法を採用。
　インターネット用いて入居者が設計可能、コスト試算・数量拾い、契約と連動。

・プロジェクト推進体制
　事業主：SATO　年間3〜4同様のOBによるプロジェクトを実施する予定。PM。
　販売主：PlusHome　Kahri事務所とToCoManグループが創設。
　　　　　　工業化構法の採用。
　　　　　　インターネットによる顧客サービス（販売）とコストデータ。
　設計者：Kahri事務所
　インターネット支援・積算：ToCoManグループ
　　　　　　居住者に2次元、3次元の完成予想図。PMに数量・コスト情報を提供。
　　　　　　居住者の閲覧すべきインターネット画面は少数。5つのステップ。
　　　　　　1. 現場位置・地域サービス
　　　　　　2. 建物情報、住戸タイプとその位置、基本価格、
　　　　　　3. 仕上げ材料、設備の選択肢、およびそれに対応した価格。
　　　　　　4. ３次元イメージ
　　　　　　5. 居住者の指示の確認
　　　　　　＞請負業者、サプライヤーへ数量情報、ロジスティック情報を提供

・外壁廻りに耐力壁を配置。居住者の仮契約後に住戸の位置を決定。
　各階で違う住戸配置が可能。住戸の面積も可変。住戸タイプ：55（1〜5室＋K）

・パイロットプロジェクトの例
　外周壁：鉄骨フレーム（梁、柱）内蔵のコンクリートパネル（サンドイッチ構造）。
　　　　　　1週間に2000�u施工可能。
　　　　　　開口部の配置、外部仕上げ（煉瓦、漆喰、金属版、木）の選択が自由。
　戸境壁：原則として非耐緑壁。軽量間仕切り。将来の変化に対応。
　床スラブ：外壁面と階段室をつなぐ中空スラブ、
　　　　　　階段室廻りには中空スラブ設置用のスラブを配置（幅3ｍ）。

・ゾーン方式により配管の自由度を確保、間仕切壁に自由な配線。

Website pluskoti.com/plushome
Advice
1. Follow the opening page 5 steps for basic information
2. Enter PlusHome pages for pilot project information
3. Look closer especially ”Apartments” and their views
4. Go to the Selling Desk from view ”MyPlusHome”:
　　Sign: ”myyja” passw: ”m123”: Demo Flat A8
　　See “Apartment location” and “Layout”
　　View ”Interior” for occupant´s choices (not translated)
　　Change choices and see price at ”Basic info”

3) ロバート・ウィンケル（オランダ）

「スマートハウス」
"Smarthouse + 25kV"


4) ステファン・ゲイサー（スイス）

「ベルンの医療施設におけるオープンビルディングの試み」
"Open Building In Health Care Architecture:
　The Case Of The Ino Project In Bern, Switzerland"

1. 会議概要へ

2. N. J. ハブラーケンの論文へ

3. 基調講演（ルシアン・クロール，フランス・ファン・デル・ヴェルフ）へ

4. 日本からの発表へ

5. 海外からの発表へ

6. 実践事例の紹介

7. 現地視察へ