構造工学シンポジウム概要
毎年4月に開催する構造工学シンポジウムでは,「構造工学論文集」登載論文の著者による口頭発表と,構造工学分野における時々の主要テーマを扱った特別講演やパネルディスカッションを行っています。
構造工学シンポジウムの歩み
本シンポジウムは,1954年に橋梁・構造工学に係る研究および技術の交流を図ることを目的に,日本学術会議・日本建築学会・土木学会の共催で毎年一定のテーマのもと研究発表を行う「橋梁・構造工学研究発表会」として始まりました。その後,1974年には現在の名称に改められ,1985年からは構造工学論文集の刊行を記念する開催形態へ改編され現在に至っています。2024年にはシンポジウム発足70周年を迎えました。
過去のシンポジウムプログラム
第31回(1985年)以降に開催された構造工学シンポジウムの建築部門プログラムを公開しています。
過去のシンポジウム研究集会
回・会場 | 演題・講師 |
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第70回 (2024年) 東京工業大学大岡山キャンパス |
特別講演会 「土木・建築の協同によるマルチハザードに対応可能な耐複合災害建築・まちを目指して」
「耐複合災害都市に向けた構造工学の挑戦」
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第69回 (2023年) 東京工業大学大岡山キャンパス・オンライン |
講演 「日本学術会議土木工学・建築学委員会の2019年提言と実大免震試験機の実現について」
「2050年カーボンニュートラルに向けた建設分野の取組」
「カーボンニュートラルと構造工学」
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第68回 (2022年) オンライン |
特別講演会 「レジリエントな構造物の設計法」
「レジリエンスな社会の実現に向けて―頻発,激化,そして多様化する災害にいかに立ち向かうか」
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第67回 (2021年) オンライン |
特別講演会 「兵庫県南部地震を経て伝えるべきエンジニアリングと都市高速の強靭化」
「首都直下地震への備え」
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第66回 (2020年) 開催中止 |
特別講演会 「オリンピックの施設 東京1964年~2020年」
「首都直下地震への備え」
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第65回 (2019年) 関東学院大学金沢八景キャンパス |
日本学術会議 土木工学・建築学委員会の提言紹介 「免震・制振データ改ざんに対する信頼回復への道筋」
「情報学から見たAI 技術の将来展望―AIと構造工学の融合」
「AI,IoTが拓く構造工学の未来」
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第64回 (2018年) 東京工業大学大岡山キャンパス |
特別講演会 「地震被害から何を学んできたか―地震防災を改めて振り返る」
「熊本地震が構造物やインフラの設計に与えたインパクト」
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第63回 (2017年) 北海道大学札幌キャンパス |
特別講演会 「東京都における都市基盤施設の予防保全型管理」
「維持管理・更新時代の到来と構造工学の挑戦」
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第62回 (2016年) 東京工業大学大岡山キャンパス |
特別講演会 「高強度コンクリートの変遷と建築構造への適用」
「構造物のヘルスモニタリングと総合的継続利用評価」
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第61回 (2015年) 東京工業大学大岡山キャンパス |
特別講演会 「MRJの概要」
「超過外力に対する構造設計の方向性と課題」
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第60回 (2014年) 京都大学吉田キャンパス |
特別講演会 「構造の力と形のコントロール」
「多様な要求性能に対する構造デザインの可能性」
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第59回 (2013年) 東京工業大学大岡山キャンパス |
特別講演会 「構造解析のシミュレーションに期待すること」
「シミュレーション及び実験の大規模化の現状と今後の展開」
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第58回 (2012年) 東京工業大学大岡山キャンパス |
特別講演会 「地震被害からの教訓は生かされてきたか」
「東日本大震災から得た教訓と今後の構造工学」
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第57回 (2011年) 京都大学吉田キャンパス |
特別講演会 「地球規模での極端気象の現状と国際防災教育」
「構造技術者の海外進出」
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第56回 (2010年) 東京工業大学大岡山キャンパス |
特別講演会 「構造設計のあるべき姿」
「構造技術者が目指したい設計と,法令や設計基準が求める設計」
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第55回 (2009年) 日本学術会議 |
特別講演会 「社会・都市基盤の事故災害リスクの低減とモニタリング」
「モニタリングが開く構造工学の可能性」
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第54回 (2008年) 大阪大学コンベンションセンター |
特別講演会 「建築と橋梁における素材と構造デザイン」
「新素材による建設構造の新たな発展の可能性」
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第53回 (2007年) 日本学術会議 |
特別講演会 「性能設計概念に基づいた設計コードの開発:Code platform ver.1 と基礎構造物等の設計原則」
「土木・建築の構造工学を荷重から眺める」
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第52回 (2006年) 建築会館・読売東京理工専門学校 |
特別講演会 「構造工学の発展に大型構造実験は寄与できるのか―期待と不安―」
「大型実験による構造工学の新たな挑戦」
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第51回 (2005年) 九州大学箱崎キャンパス |
特別講演会 「製造現場の中核人材育成を目指して」
「構造物の維持管理について考える」
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第50回 (2004年) 日本学術会議 |
特別講演会 「確実に起こる大地震に備える」
「都市地震工学の展開」
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第49回 (2003年) 日本学術会議 |
特別講演会 「近代土木遺産の意義と今犠の課題」
「設計から見た構造~構造工学におけるものづくり」
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第48回 (2002年) 京大会館 |
特別講演会 「五重塔の制震機構」
「構造工学の将来像」
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第47回 (2001年) 日本学術会議 |
特別講演会 「インテリジェント材料とスマートストラクチャー」
「構遣物の高性能化への課題」
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第46回 (2000年) 日本学術会議 |
特別講演会 「地盤の構造と地震動の強さ―Seismic Microzonigの研究」
「都市直下地震と構造工学―神戸・トルコ・台湾」
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第45回 (1999年) 名古屋国際会議場 |
特別講演会 「活断層を想定した強振動予測」
「設計多自由度時代の構造美」
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第44回 (1998年) 日本学術会議 |
特別講演会 「逆問題定式化による動力学的性能指定設計」
「構造設計における数理的手法の将来性」
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第43回 (1997年) 日本学術会議 |
特別講演会 「もんじゅの温度計破損について」
「これからの構造設計を考える―性能照査型設計にむけて」
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第42回 (1996年) 京大会館 |
特別講演会 「海洋空間利用のための大規模浮体構造の計画法」
「耐震構造の目標と課題―兵庫県南部地震から一年を経て―」
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第41回 (1995年) 日本学術会議 |
兵庫県南部地震災害特別講演会 |
第40回 (1994年) 日本学術会議 |
記念講演
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