学術研究会


 農村計画委員会学術研究会の内容等を紹介します。 


■2023年度
2023年度秋季学術研究会
「農林業センサス・農業集落調査利用研究の過去・現在・未来」

 1955年より5年ごとに実施されている「農林業センサス・農業集落調査」は,全国14万に及ぶ営農・社会生活の基礎単位である農業集落をベースに集落の社会的機能の実態を把握する日本の基幹統計でもきわめて稀少な統計調査であり,農村計画分野でも数多くの研究で,農業集落調査が用いられてきた.
 しかし2025年度農林業センサスから農業集落調査を廃止する方針が農林水産省から示され,調査そのものは継続の方向に転換が,調査方法は従来から大きく変更され,学術的にも農林業センサス及び農業集落調査の利用が減少していることも否定できない.
 そこで,農村計画分野を中心にこれまで行われてきた農林業センサス・農業集落調査を用いた研究とその意義の振り返り,現在の研究動向を紹介しながら,農村地域を広域的に俯瞰すること,70年に及ぶ統計を用いた時空間の変化を把握することを再認識し,今後の集落事例研究から農村地域分析研究・計画等における,利活用の可能性と課題について議論したい.

主 催  日本建築学会農村計画委員会
日 時  2023年11月25日(土)13:30-16:30
会 場  建築会館・本会会議室

【プログラム】
司会進行:岩田俊二(NPO法人弱者のための暮らし・まちづくり支援センター)
 1. 主旨説明:坂本淳二(農村地域構造分析・計画論WG主査/摂南大学)[10分]
 2. 農林業センサス・農業集落調査の概要と2025年調査の動向:坂本淳二・岩田俊二[15分]
 3.これまでの農林業センサス・農業集落調査利用研究
  1)学術研究におけるセンサス・農業集落調査研究の推移:坂本淳二[10分]
  2)旧藍沢宏研究室(東京工大)の一連のセンサス利用研究について:杉田昌也(MSCパートナーズ株式会社)[20分]
 4.現在のセンサス研究動向:
  1)旧国土計画小委員会が行った全国分析から:杉田昌也[15分]
  2)農林業センサス・総合データベースにみる長野県における集落活動:吉田肇(宇都宮共和大学)[15分]
  3)農林業センサスとデジタル情報とのオーバレイによる研究事例:燒誠也(東京理科大学)[25分]
 5.質疑・討論:今後の農業集落調査利用の可能性:参加者全員[60分]
 6.まとめ・閉会:高橋隆博(躬耕舎/地域・建築設計工房)



農村計画&SDGs拡大委員会
「国内の農山漁村地域での持続可能な地域づくりについて」

 農村地域づくり小委員会と建築学会SDGs委員会WG-E(生態系の保全と適正利用)では、農山漁村地域での山林・農地などの二次的自然の維持・管理・継承に向けた地域づくりの現状と課題、地域づくり主体形成の方策について現場での取り組み状況を踏まえたディスカッションの機会を設けることを目的として、以下の拡大委員会を対面及びオンライン(Zoom)のハイブリッドにて開催いたします。

主 催  日本建築学会 農村計画 農村地域づくり小委員会、SDGs委員会WG-E(生態系の保全と適正利用)
日 時  2023年7月24日(月)17:30-19:30
会 場  建築会館会議室 & Zoom ハイブリッドでの開催

 テーマ:国内の農山漁村地域での持続可能な地域づくりについて
「日本で最も美しい村」連合での取り組み事例を題材として

  話題提供:パシフィックコンサルタンツ株式会社 山田 泰司様
  山田様は、NPO法人「日本で最も美しい村」連合の元事務局長で、現在は審査委員をされています。

 ◯最も美しい村運動とは(理念等)、発足の背景、約20年の活動経過
 ○活動戦略と審査体系
 ○現状の問題と課題
  @地域づくりの新たな主体構築の取り組み(景観づくり、環境保全活動等)など
  A地域での生態系保全と活用に関する取り組み等SDGsに関連した取り組みについて



農村地域づくり小委員会 公開小委員
「日本の戦後の農村開発、農村のコミュニティのあり方について」

話題提供:「小文字と大文字の民主主義の視点でコミュニティを考える」北野収先生(獨協大学)
北野先生は、元農水省官僚で、脱開発論者のアルトゥール・エスコパルの大書『開発との遭遇』の翻訳をされた方です。
日本の戦後の農村振興の国策は、コロンビア等での開発型農村振興に酷似するという指摘をされておられます。
『開発との遭遇』の解説もいただきながら、今後の日本の農村地域づくりの主体形成をどうするか、崩壊した・しつつある農村コミュニティの再構築は可能か、自立した市民との連携をどうするか等について、討議できればと考えています。

主 催  日本建築学会 農村計画委員会 農村地域づくり小委員会
日 時  2023年6月21日(水)18:00-20:00(オンライン)
会 場  オンライン


■2022年度
農村計画委員会春季学術研究会
「山と木と地域と庁舎建築〜京丹波町新庁舎・地産地消の取組み〜」

  地域の山林資源を地域の建築にいかすことは農山村地域の環境と生業の持続のためにも、世界的な循環型社会の取組み上も重要であり、地域の実情に応じた対応が必要である。そこで実際に育林・伐採・乾燥・製材・品質管理と 、建築の設計・施工の全体を、地域規模の事業体に依拠して工程を成立させ、本当に地産地消を実現するまとまった事業に成立させることは、どのように可能だったのか 。それを実現した京丹波町新庁舎(京都府)の建設事業に携わった各分野のパネリストに学ぶこととする。本催しは、近畿支部木造部会、建築SDGs宣言推進特別調査委員会良好な社会ストックの維持活用WGの協力を得て開催する。

主 催  日本建築学会農村計画委員会
協力団体  近畿支部木造部会、建築SDGs宣言推進特別調査委員会良好な社会ストックの維持活用WG
日 時  2022年8月6日 13:00〜16:15
会 場  (A)現地会場参加 京都・京丹波町役場 1階防災会議室(京丹波町蒲生蒲生野487番地)
     (B)オンライン参加 Zoomミーティング
定 員  (A)現地会場参加  40名(申込先着順)(B)オンライン参加 90名(申込先着順)
参加費  @会員 1,200円(資料代含む) A会員外 1,500円(資料代含む) B学生 1,000円(資料代含む)
詳 細  pdfファイル
問合せ  日本建築学会事務局事業グループ 伏見
      TEL:03-3456-2057 ※平日9:15〜17:30(土日祝はお休み)

【プログラム】
 1. 主旨説明(13:00〜13:10)
     神吉紀世子(農村計画委員会委員長/京都大学)
 2. 基調講演(13:10〜13:40)
    「京丹波町庁舎の設計(地場産材を用いた木造建築の魅力)」
     香山壽夫(香山建築研究所)
 3. 庁舎建築紹介(13:40〜14:00)
     中村昭夫(京丹波町)
 4. パネルディスカッション(14:15〜15:15)
    @地域と山林資源・木材調達 安田哲也(サウンドウッズ)
    A設計プロセスと計画案 松本洋平(香山建築研究所)
    B地域産材を用いる木構造田淵敦士(近畿支部木造部会幹事/京都府立大学)
    C材の品質・耐久性と維持管理 藤井義久(京都大学農学研究科)
 5. ディスカッション「地域で実現する地産地消のために」(15:15〜16:15)
 6. まとめ
  ※現地会場参加者には研究会終了後に庁舎内見学案内あり。


■2019年度
農村計画委員会秋季学術研究会
「集まりカタ・関わりカタのデザイン
  -農山漁村における集落形態の変容へのまなざし-」

  農山漁村の一次産業が担保してきた集落空間・コミュニティ形態が大きく変化している。近年の六 次産業化による新たなハード事業と新規雇用、地方創生や観光まちづくりによるゲストハウス・二地 域居住・拠点整備に伴う空き家の利活用など、集落における新たな就業形態や住まい方、空間利用を みることができる。さらに、東北の沿岸集落に目を向けると復興まちづくり事業はほぼ完了し、新・ 旧集落空間における営みの持続性が問われている。
 集まって住むカタチが多様化する現在、本学術研究会では、南海トラフ地震・津波、地域組織の再 編、移住・定住に向けた多彩な取り組みのある尾鷲市を訪ね、デザイン(ルーラルデザイン小委員会)、 人(地域づくり小委員会)、計画(集落復興小委員会)の3つの視点から今日的集住形態を捉え、次世 代の集住のカタチに向けた糸口と知見を議論したい。

主 催  農村計画委員会
協 力  尾鷲市、尾鷲市教育委員会
日 時  2019年9月28日(土)14:00〜17:30
会 場  土井見世邸(三重県尾鷲市朝日町14)
定 員  50名(申込み先着順)
参加費  会員1,000円、会員外1,500円、学生500円
申込み・問合せ  下田元毅(大阪大学) el_duck[at]mac.com
            [at]を@に変えてください。
ポスター pdfファイル

■プログラム:司会進行:下田元毅(大阪大学)
14:00  1.あいさつ   : 山崎寿一(農村計画委員会委員長/神戸大学)
              : 川窪広明(大手前大学副学長)
14:10  2.尾鷲の取組み : 豊田宙也(尾鷲ヒト大学)
14:30  3.主旨説明   : 下田元毅(前掲)
14:45  4.発 表 [発表25分+質疑10分]
      @ヨソモノによる「ケ」のデザインを目指して
       ―高知県いの町神谷北地区5集落における取り組み
            : 野田 満(地域づくり組織小委員会/首都大学東京)
      A人と場所を繋ぐ復興計画 ―小規模集落の事例
            : 友渕貴之(集落復興小委員会/宮城大学)
      B公私境界 ―漁村空間における「ウチ」と「ソト」を探る
            : 宮崎篤徳(ルーラルデザイン小委員会/関西大学)
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 休憩15分〈会場設営〉・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
16:45  5.討 論  進行:本塚智貴(明石工業高等専門学校)
      上記登壇者 + 大沼正寛(東北工業大学)・鈴木孝男(新潟食料農業大学)・
      上村真仁(筑紫女学園大学)
17:30  6.閉 会(まとめ): 斎尾直子(東京工業大学)

※このほか、翌9月28日午前に現地視察(九鬼漁村)を予定しています。



■2018年度
農村計画委員会春季学術研究会
「実践的・内発的農村地域づくりの未来 −ワークショップの原点・山形県「いいで」で考える」

 村民120人委員会による総合計画「手づくりのまちづくり運動「いいで」」(1974)、村民ワークショップ「椿講」による実践的農村計画(1979)、1970年代の住民主体の農村地域づくりは、地域、行政、大学の世代を超えた実践的な農村計画として持続し、美しい村づくり、再生可能エネルギー、グリーンツーリズムと時代に相応した動きを継続している。
飯豊町のまちづくりの発展は、当初から指導してきた青木志郎先生、藤本信義先生、そしてその後の藍沢宏先生による農村計画の実践的適用による成果といえる。その後のまちづくり指導を継承する糸長浩司を実行委員長として農村計画研究原点のフィールドを訪ね、実践的で内発的な農村地域づくりの未来と、持続的農村計画の新たな展望を、グローカルで、時・空・人の継承という視点から議論していきたい。

主 催:日本建築学会農村計画委員会
協力団体:山形県飯豊町、韓国農村建築学会、農村建築研究会
日 時: 2018年7月22日(日) 9:00〜12:30
    *建築雑誌2018年6月号のご案内から時刻が変更になっております。
会 場:道の駅いいで コンベンションホール(山形県西置賜郡飯豊町松原1898)
    アクセスはこちら(http://mezami113.com/access/)、最寄り駅はJR・羽前椿駅
定 員:40名(当日会場先着順)
参加費:会員1,000円・会員外1,500円・学生500円、資料代実費
お昼代:当日、シンポ修了後、昼食は会場で可能です。昼食代(希望者、事前申込)1000円
問合せ:藤沢直樹(日本大学 生物資源科学部 生物環境工学科)
    fujisawa.naoki@nihon-u.ac.jp
    *建築雑誌2018年6月号のご案内から問合せ先が変更になっております。

【プログラム】 講演タイトルは変更になる場合がございます。
09:00 挨拶  : 山崎寿一(農村計画委員会委員長/神戸大学)
       : 韓国農村建築学会会長
09:15 講演「ワークショップによる住民参加のまちづくりの原点、飯豊町に学ぶ」
 1)住民参加のまちづくりの意義と農村計画への期待 : 後藤幸平(飯豊町町長)
 2)飯豊町のまちづくりの歴史・意義・課題     : 糸長浩司(実行委員長/日本大学)
 3)内発的農村計画 −ワークショップとガバナンス : 三橋伸夫(農村建築研究会)
 4)韓国の農村改善(セマウル)の歴史と未来(仮)  :調整中(韓国農村建築学会)
11:40 休憩
11:50 総合討論「SDGsと農村計画」
      コメンテーター : 農村計画委員会参加者・韓国農村建築学会参加者
12:30 閉会

※このほか、7月20日〜22日に2018年度日韓研究交流会、22日午後にオプションの現地視察(飯豊町山間部のむらづくり)を予定しています。詳しくは2018年度日韓研究交流会の案内(こちら)をご覧ください。


■2016年度

建築学会農村計画委員会 関係者の皆様
(農村計画委員会委員、小委員会・WG委員、委員会OB、その他関係者、学生の皆さん)


山崎寿一@農村計画委員長です。
2017年がスタートしました。
今年は建築学会に農村計画計画委員会が発足して50年目の節目の年です。
そこで2017年を農村計画委員会50周年イヤーとして活動を展開したと思っています。
その第一弾として、下記のイベントを開催します。
名称は農村計画委員会となっていますが、どなたでもご参加いただけます。
特に若手の方に創成期の農村計画委員会やその中心人物伝を知っていただきたい、建築系農村計画のアイデンティや可能性を皆さんと討論し、成果を共有したいと思い企画しました。
奮ってご参加ください。

当日不参加の方(参加いただける方でも)イベントに対してコメントいただければ幸いです。当日会場で披露したいと思います。山崎宛にメールいただけければ幸いです。

問合せ・コメント送付先 山崎寿一 yamazaki@kobe-u.ac.jp

・ご案内:農村計画委員会50周辺記念本委員会(公開イベント)
     建築系農村計画の原点とアイデンティティを探る
・日時 :2017年1月21日(土) 午後2時−5時

     注 本委員会に先立ち小委員会が開催されます。
       開催される小委員会は主査より別途案内されていると思います。
       (主査の先生、出欠、ご確認ください)
・会場 :建築会館 3階 会議室(玄関に掲示)
・参加者:農村計画委員会委員、小委員会委員プラス若手・大学院生、農村計画委員会OB 
・参加費;無料 ただし、資料代 実費

【内容】
 司会進行:斎尾直子 農村計画委員会幹事(東京工業大学)
 (1)挨拶及び解説 農村計画委員長(第14代)山崎寿一
  農村計画委員会の50年略史
 (2)ゲスト講演 荻原正三 工学院大学名誉教授
  農村計画委員会設立の時代と人(仮タイトル)
    今先生と竹内先生のこと−工学院大学コレクション
    建築学生会議、農建から農村計画委員会へ
    竹内(初代)、吉阪(2代)、小泉(3代)委員長時代の委員会と大会協議会
    荻原先生の研究小史および日本建築学発達史ー農村関連
 (3)1998年創立30周年春季学術研究会発表者からのコメント
    重村力(1998年当時−第9代委員長)、
    三橋伸夫、岡田知子、糸長浩司他(1998年当時若手)を予定
 (4)これからの農村計画委員会 主査または若手より
  50周年イヤーの活動と方向性:各小委員会より
   農村・国土計画小委員会(主査:柳田良造(元岐阜女子大)
   集落居住小委員会(主査:佐久間康富(大阪市立大学)
   農山漁村文化景観小委員会(主査代理:工藤和美(明石高専))
   農村環境共生小委員会(主査:三笠友洋(西日本工業大学)
   集落復興小委員会(主査:後藤隆太郎(佐賀大学)−震災出版報告
   農山漁村地域組織小委員会(主査:熊野稔(宮崎大学))
   アジア農村フォーラムWG(主査:川嶋雅章(明治大学))
 (5)50周年イヤー企画について

終了後 ひきつづき懇親会を開催したいと考えております。

■懇親会
・日時:1月21日(土)17:00〜18:30ごろ
・場所:建築会館会議室
・参加費(予定):
 一般;¥2,000〜3,000、学生;¥500〜1,000
・スタイル:ケータリングと買い出しによる手製の立食形式


■2015年度

 農村計画委員会春季学術研究会
  「“奇跡の集落”が生まれる背景とインターンシップの取組み」
  
  日時:2015年7月11日 14:00〜17:30
  会場:長岡震災アーカイブセンター

新潟県は世界的にも有数の豪雪地帯である。故に高齢者をはじめとした生活弱者にとっては暮らしを継続することがより困難になりやすい。新潟の地域づくりは「克雪」という言葉にも表されるとおり、雪との戦いでもあった。こうした生活条件がきびしい地域であるが、2000年から始まる「大地の芸術祭」や中越地震からの復興まちづくりを通じて、地域内外との積極的な交流から集落の活力が取り戻されていく例が多く出現している。また、現在では短期、長期の様々なインターンシップ・プログラムも整備され、インターンを経て地域に移住する若者も出てきている。本研究会でこうした事例を振り返りながら地域の担い手となる若者たちに因る“住み継ぎ”の可能性を検討する。

  詳細





■2014年度

 農村計画委員会春季学術研究会
  「住み続けられる農村の計画、被災地で何が必要?」
 
 日時:2014年7月19日(土) 13:00〜17:00
 場所:東北工業大学一番町ロビー


東日本大震災から3年が経過し、被災地では移転先の造成工事が進み、一部の地域で災害公営住宅の入居や集団移転事業の宅地貸し出しが開始されている。移転によって地域コミュニティの継承が難しくなっている現状を受け止めながらも、かつての住み慣れた環境・共有空間や伝統的な生活文化を再評価し、豊かなコミュニティの創造を目指して、被災者らによる模索が各地で行われている。被災地の多くは、農村地域である。沿岸部の風土や文化の違いによって、多様な地域が育まれ、それが魅力として価値を高めてきた。これからの縮退する社会にあって、人々が住み続けられる農村のあるべき姿を、我々はどう構築していけるのか。本シンポシウムでは、持続的な農村の復興の姿やそこに導く計画的手法について、現場で活躍する方々とともに考えていきたい。



■2013年度

 農村計画委員会春季学術研究会
  「農山漁村を動かす人々、地域組織のこれから」
 
 日時:2013年7月15日(月) 14:00〜17:00
 場所:建築会館308号室


平成の市町村合併を契機に行政のスリム化傾向が続く中、旧町村単位での行政によるきめ細か い公共サービスをおこなうことは難しい状況になりつつある。さらに、少子高齢化が進む過疎農山漁村地域における集落経営は、存続や活性化のための様々な課題を抱えている。 一方で、全国各地の農山漁村地域では、地域住民主体の新たな組織が、本来は必要不可欠となる、きめ細かい公共サービスニーズの請負や、各集落と行政(広域化した自治体等)等の外部組織 との中間調整機能を担う等、「新たな公」あるいは「小さな役場」的役割を担い活動を始めている。本研究会では、農山漁村を運営していく住民主体の地域組織に焦点を当て、全国の様々な事例 について参加者と共にセッションし、形成と展開のゆくえをたどっていく。



■2012年度

 農村計画委員会春季学術研究会
  「復興支援の取り組みと被災地の現状
 
 日時:2012年6月30日(土) 13:00〜17:00
 場所:東北工業大学サテライトキャンパス


東日本大震災から1年が過ぎた。この間、被災地では多くの研究者が各地で多様な支援活動を展開している。一部ではあるが、各研究室がとり組んでいる復興支援について紹介を受け、現段階の課題を整理し、農村計画委員会としてとり組むべき支援や研究について議論する。












■2006年度
 
近年のアジア農村研究 フィールドワークからフィードバックへ」[20060617/大阪]
   議事録



■2005年度
 「美しい集落沖縄編」−私のフィールドノート [20050604/沖縄]
   議事録等



■2004年度
 「美しい集落−私のフィールドノートから」[20040620/建築学会会館]
   主旨等


年度
 春季学術研究会テーマ

03年度

02年度

 エコミュージアムと地域づくり

 ポスターレビュー「世界の集落」 −そのコスモロジーとエコロジー−

01年度

00年度

99年度

98年度

 農村の方が面白い!田園ワークショップ

  集住の遺伝子とその未来

 若手計画研究者の視点と方法

 農村計画委員会30年の軌跡とその展開

97年度

96年度

95年度

94年度

 魅力を活かす農村計画の大系を問う

 日韓交流 韓国農村計画の研修

 建築学分野における農村計画研究方法論の所在

 農村空間研究のオーバービユ−
 −戦後の研究を点検し、21世紀を展望する−

 

93年度

92年度

91年度

90年度

 生活パラダイムの転換期における農村空間研究の課題
 −グローバルな生活変容の中で農村計画はいかに位置づけられ、 どう応えるか−

 なし

 北陸のすまいを考える−その伝統と変容

 高齢化が進行する農山漁村の現状と今後の課題

 

89年度

88年度

 山手村の村づくり  

 集落景観計画の現状と課題

87年度

86年度

85年度

84年度

  計画・事業手法からみた農村集落整備の展開

 集落空間計画の目標

 東アジアの新村・住宅計画 その2

 東アジアの新村・住宅計画
  −インドネシア・中国・韓国・ビルマ・台湾の新村と住宅の計画

83年度

82年度

81年度

 

80年度

79年度

78年度

 農村計画研究の課題と方法

 集落計画における問題点−事例を通じて

 新しい農村整備の理念と農村計画制度−農政審議会答申を中心として

 農村地域施設の研究と計画上の諸問題 

 なし

 今後の農村計画の動向をさぐる−続・農村計画における近代化

 農村計画における近代化論


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