室内音響指標ベンチマーク

問題の種類と利用方法

  • 室内音響指標値を算出するプログラムと考え方を確認するために,以下のベンチマーク問題が用意されています。
    • 基本問題
       非常に素直な特性をもつインパルス応答から値を求める問題です。まず始めにこの問題で確認することを勧めます。
    • 確認問題
       手順や考え方が正しいかを確認するための問題です。これらの問題を解き,各自のプログラムの信頼性を確認してください。
    • 実測応答の問題
       実際の空間で得られたインパルス応答から値を求める問題です。(算出手順および考え方の確認が本ベンチマークの目的であるため)算出の困難な応答は用意していません。
  • 問題ごと算出する音響指標が異なります。問題文に算出する音響指標が明記されています。
  • 1/1オクターブバンド,中心周波数 125 Hz から 4 kHz までの 6 バンドの値を算出してください。
  • インパルス応答は,Float Binary (16 bit, little endian, 48000 Hz sampling),RIFF waveform Audio Format (通称 Windows WAV フォーマット, 16 bit signed integer, 48000 Hz sampling) の2種類が用意されています。これらのどちらかから音響指標値を算出してください。
  • Note にインパルス応答の特徴や算出時の注意点が記されています。
  • 本WGおよび数機関による算出結果を例として示します。
  • 算出に関する詳しい解説はコラムとして別ページにまとめています。

ベンチマーク問題

Category Index Type Target parameters Notes
基本問題 (A) A-11 基本パラメータ 残響時間, EDT, C80, Ts 残響時間0.5秒
A-12 残響時間1.5秒
A-13 残響時間3.0秒
A-21 STI 直接音+残響時間3.0秒
確認問題 (B) B-11 減衰曲線の読み取り 残響時間 バックグラウンドノイズの影響
B-12 残響長さに比べて応答が短い影響
B-21 エネルギー比 C80 直接音位置の検出
B-22 時間窓とオクターブバンドフィルタの順番
B-23 バックグラウンドノイズの影響
B-31 STIの算出 STI データの先頭に大きな直接音
B-32 音声レベルと暗騒音レベルの差が小さい
実測応答の問題 (C) C-11 残響時間, EDT, C80, Ts 500人規模のコンサートホール
C-12 残響室


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