
第11回「住宅のコンセプチュアリズムと建築のラディカリズム」
「建築論の現在」と題したこの連続セミナーは、現代の建築デザインを取り巻く状況を、感性レベルを超えて議論しうる土壌の構築を目的として、2002 年より定期 的に開催されてきた。第 11 回目となる今回のセミナーでは、 現代建築シーンを牽引し続ける3人の建築家(伊東豊雄、 坂本一成、 富永讓 )をパネラーとして迎え、住 「 宅のコンセプチュアリズムと建築のラディカリズム」というテーマを巡って、プレゼンテーションとディスカッションを展開していただく予定である。上記3氏は 同世代の建築家であり、1970 年代にコンセプチュアルな住宅設計を独自な方法論で創出することで、建築家としてスタートし、その後、次第に都市的・社会的空 間設計へと自身の建築的文脈を実践してきた。そこにどのような脈絡があるか、それが今回のセミナーの主題である。我が国では、若い建築家の助走期の仕事が戸 建住宅の設計であるという基本的構図は現在でも続いている。とすれば、今回の議論が、次なる世代の建築家の活動に大きな示唆を与えぬはずはない。
日時 :2010年5月15日(土)15:00-18:00
会場 :東京工業大学 蔵前会館 Tokyo Tech Front 1階ロイヤルブルーホール
主旨説明 :岸田省吾 (東京大学)
主題解説 :
伊東豊雄(伊東豊雄建築設計事務所)
坂本一成(アトリエ・アンド・アイ)
富永 讓 (法政大学)
全体討論
まとめ :藤岡洋保(東京工業大学)
司会 :奥山信一(東京工業大学)
副司会 :小川次郎(日本工業大学)
・配布資料あり