住まいのすごろくマップ

第1ステージ 「住まいを決める」

さあ、いよいよ住まいのすごろくの始まりです。皆さんはいま、すごろくの「ふりだし」に立っています。自分のために住まいを決めるというと、なんだかワクワクしてきますよね。学生さんが下宿を探すときも住まいを決めることになりますが、ここでは、中長期的に自分が住み続けるための住まいを決めることをテーマとしてストーリーが展開していくこととなります。すなわち、社宅や寮を出て新たに住む場所を決めるときや、結婚して新たにスイートホームを決めるとき、あるいはお子さんが生まれたときなど、これからずっと住み続けるための住まいを決めることになるきっかけはいろいろあると思います。

若いときには、「通勤や買い物に便利」とか「人気のある街に住みたい」といった理由で、気軽に住む場所を決めたり、引っ越しを繰り返すこともあると思います。ところが、人生のキャリアを積み、家族が増えてくると、気軽に引っ越すことが困難になってきます。住まいを購入するとなるとなおさら、長期のローンを設定し、家族の成長を見守りながら、腰を落ち着けて暮らすことになります。住まいは携帯電話やパソコンなどと異なり、数年間で取り換える(建て替える)ことは現実的で無く、何十年と使い続けるものなのです。住まいを決めるときは建物のことだけでなく、近隣の状況や自身のライフスタイルのこともじっくりと考えなければなりません。一時の気分の盛り上がりで安易に住まいを決めてしまうと、暮らし始めてから「しまった!」と後悔することになってしまいますが、そうなっては手遅れなのです。

第1ステージ「住まいを決める」の章では、住まいを選ぶときのポイントを、いろいろな場面にちなみ、皆さんが検討すべきポイントを解説していきます。住まいのすごろくは、皆さんが住まいを手に入れ、暮らし始めてから「本当にこの住まいを選んで良かった。」と思えるよう、応援して行きたいと思います。

さあ、それではすごろくを始めましょう。

住む場所を決める」では、納得のいく選択ができるよう、利便性、コミュニティ、環境、災害の起こりにくさなど、さまざまな項目に配慮する視点を提案します。

住み方を決める」では、住まいを買うことと借りることの違いや、住み始めてからの資金計画について考えます。

住宅を購入する」では、住まいを購入する際に検討すべき課題である、戸建かマンションか、新築か中古か、それぞれの長所と短所について情報を提供します。