住まいのすごろくマップ

第1ステージ 「住まいを決める」

郊外に住む

自家用車中心のまち

人口が増加する時代には、郊外部に魅力的な住宅が建設されてきました。戸建て住宅を中心とした郊外部の住宅地は、子どもたちの声があふれ、週末には自家用車で郊外型の大型店やショッピングモールに買い物に出かけるなど、移動手段としては自家用車を前提として、利便性が高い生活環境が築かれてきました。

しかし、完成してから年数を経た郊外部の住宅地は、高齢者のみの世帯が多くなり、住宅の 継承もままならない例もみられます。高齢者にとって重要な移動するための公共交通は十分な水準を保てなくなってきています。今後は都市の人口も減少していきます。これ以上市街地を拡大することは地域の維持の観点からは難しくなってきています。これから住まいを購入される方は、地域の将来の維持を見据えて、居住地を選択することが重要になってきています。

人口減少・コンパクトシティ

郊外部では、広々とした住まいや豊かな自然が得られます。近年では郊外型の大型店やショッピングモールや渋滞の少ない道路などの生活環境も整っています。

しかし我が国も人口減少時代に突入し、これからは人が住む範囲も変わってきます。郊外の良好な住宅地でも、住民の減少や高齢化により、コミュニティが衰退していくことが懸念されます。また財政上の理由から行政のサービスも思うように届かなくなるかもしれません。

国や自治体は、人々がなるべく集まって効率よく住めるように、まちなかを再整備して魅力を高めようとしています。公共施設や学校、医療施設など、生活に重要な機能がまちなかに誘導されることになっていくでしょう。