日本建築学会
環境設計運営委員会
環境バリアフリー小委員会
Subcommittee of Environmental Barriers-free

 「手話通訳付講演会等における手話の見やすさに関するアンケート」を一般社団法人全国手話通訳問題研究会(本部京都市)の全都道府県支部の代表者宛に依頼しました。回収率は83%でした。今回は、回答アンケートに記載された手話付講演会等での手話通訳者の失敗談の幾つかを紹介します。
・「黒い服を着ていけば無難と思い会場に行ったら、黒い暗幕でかえって見えにくかった」
・「ビデオ、スライドを使うときは、画面と手話、両方を見ることができないので困った」
・「表彰者にピンスポットをあてるため、場内を暗くし手話通訳には、照明が当たらず困った」
・「講演者がピンマイクで会場を回り、話し始めて声が聞き取れなかった」
・「スポットライトが予想外に熱くて閉口した」
・「背景と同色の色の服を着ていき、顔と手が浮き上がっていた」
・「演台が大きすぎて、通訳の手が欠けたり、見づらかったり、会場が暗すぎて、聴障者の位置が確認できず、向きが悪くて見づらかった」
・「ホワイトボードを使う講演者が動き回るので、その都度通訳者の位置が動いて落ちつかなかった」
・「舞台に上がっている聴障者に通訳をした際、フローアの聴障者から、髪止めが目につくのではずしてほしいと言われた」
・「通訳をするとき、横の髪がゆれて見づらいので、ヘアピンで止めるよう言われた」
・「半袖で通訳をしたとき、広めの袖だったので脇が見えると言われた」
・「講演会が始まってから生花がステージ上に届き、通訳者の後ろに置かれてしまった。照明が固定されていたので、位置を変えることができず困った」
・「講演者が通訳者の位置を変えてしまった」