日本建築学会
環境設計運営委員会
環境バリアフリー小委員会
Subcommittee of Environmental Barriers-free

 平成25年度版「障害者白書」によると、18歳以上の聴覚・言語障害者数は34万300人である。しかし、手話による会話を日常としている人の数はつかめていない。最近では、各種の講演会等に手話通訳が行われることが多くなり、政見放送に手話が取り入れられたり、手話ニュースが毎日放送されている。「手話」は、聴覚障害者間あるいは健聴者と聴覚障害者のコミュニケーションを図る上で重要な伝達手段の一つである。

 手話は言語であり、手話による会話は、全て「眼」で見て行われるので、「文章」等を読む場合と同様に、「手話」も見やすくなければ、意味が通じなかったり、意思がうまく伝わらなかったり、疲れたりすることになる。手話の見やすさの程度(良否)は、種々の視環境要素に影響されると考えられる。

 手話による会話が行える聴覚障害者へ、「手話の見やすさ」に関するアンケート調査を実施した。

 結果の一部を紹介する。