日本建築学会
環境設計運営委員会
環境バリアフリー小委員会
Subcommittee of Environmental Barriers-free

 視覚障がい者誘導用ブロック(点字ブロック)は、黄色にすることが原則となっており、視覚障がい者にも広く認知されている。しかし、黄色を使用した場合に十分な輝度比が得られない場合には、他の色彩の使用も可とされている。点字ブロックは、視力の全くない人が使用していると思われがちであるが、弱視者にとっても歩行のガイドとなっている。弱視者は、凹凸だけでなく、色で点字ブロックの存在を判断することから、視認性が問題となる。

 舗装床については景観との関わりから色彩が決定されると考えられるが、さまざまな景観にあった点字ブロックの色彩について検討した研究はみあたらないことから、景観によって具体的にどのような色彩の組み合わせが望ましいのか、また、点字ブロックとして使用できる色Y(黄)の範囲について検討することを目的とした研究を行った。

 まずは、現状を把握するために舗装床と点字ブロックを実測した結果を紹介する。