日本建築学会
環境設計運営委員会
環境バリアフリー小委員会
Subcommittee of Environmental Barriers-free

 近代建築はこれまでの木材や石などの自然材料に加え、鉄、コンクリート、ガラスと言った新しい建築材料を用いることによって、めざましくその特性を生かした新しい建築を生み出し、豊かな空間を手に入れることができるようになりました。とりわけ、ガラスの素材としての特性は単純に、内部空間と外部空間を視覚的につなぐだけでなく、それぞれの環境を遮蔽する部材としても利用されています。しかしながら、デザインとしてのガラスの素材効果を追求するあまり、内部の空間の環境制御に相当なエネルギー負荷を強いられる事例も少なくありません。内外のバランスのとれた環境バリアフリーが求められます。


写真:ガラスと岩盤による空間をうまく生かした建築の例(フィンランドの教会)