日本建築学会
環境設計運営委員会
環境バリアフリー小委員会
Subcommittee of Environmental Barriers-free

ほとんどの子どもが歩くことも座ることも意思を伝えることもできない重度重複障害児の保育園では、五感を刺激する環境設定の部屋「スヌーズレンルーム」が用意されています。(スウェーデン、ゴングローテンス保育園)

大きなウォーターベッドがあるホワイトルームは、白い布で柔らかな感じに演出された天井に星のような光がきらめいています。ゆっくりしたテンポの音楽が流れ、水の入った円筒形の器の底から赤や黄色の泡がブクブクと音を立て次々に湧き上がっています。
ここで職員はこどもの近くに座ったり寝そべったりしてお互いにふれあうことでコミュニケーションを取ります。「わずかな目の動きで子ども達の反応を見て、どう感じているかを読み取るのです。」

こちらはボールプールが置かれたアクティビティルーム(活動の部屋)。天井と壁を白と赤のストライプのシートで覆い、活動的な音楽が流されています。