日本建築学会
環境設計運営委員会
環境バリアフリー小委員会
Subcommittee of Environmental Barriers-free

兵庫県の北部の但馬地域は、日本海に面して自然豊かな地域であるとともに、城崎温泉や湯村温泉をはじめとして有数の温泉地であり、さらに、夏は海水浴、冬はスキー客で賑わう地域である。そこにある「道の駅ようか但馬蔵(たじまのくら)」(兵庫県養父市八鹿町)は、観光やレジャーで立ち寄るドライバーらで賑わっている。この道の駅には温泉地域らしく、ちょっとした足湯がある。この足湯は駐車場に面しており、施設を利用するすべての人の目にとまり、気軽に利用できる雰囲気で、実際、足湯を楽しむ人が多い。この足湯の特徴として、車いすのままアプローチできるコーナーを備えており、車いすのフットレストを折りたたむことで、足を無理に伸ばすことなく、湯につかることができるようになっている。









写真 「道の駅ようか但馬蔵」の足湯の車いす用コーナー

 駐車場に面しており、誰もが気軽に利用しやすくなっている。車いすのフットレストを折りたたむことで湯だまりがちょうど足下にきて、足を無理に伸ばさなくても湯につかることができるようなデザインになっている。また、付き添いの人も車いすの前方に腰掛けて見守りができる。