日本建築学会
環境設計運営委員会
環境バリアフリー小委員会
Subcommittee of Environmental Barriers-free

 冷暖房設備と寝具への共通のニーズとして、室内温湿度、寝床内温湿度を体温の状態に応じて適切にコントロールして欲しいとあった。これは脊髄損傷者(以下脊損者)が使用する冷暖房設備と寝具には、体温の状態を入力し、それに応じた冷温風などを出力するという「自動制御機能」が必要であることを示唆している。
 体温調節・冷暖房機能が付いた衣服と車椅子を求める声も多く、これらは脊損者の衣服と利用頻度が高い車椅子には、「体温調節代行機能」を装備する必要があることを示唆している。
 その他に特筆すべきものとして、体温の状態を常にリアルタイムで表示してくれる簡易機器を求める声が多くあり、これを開発できれば知覚機能障害を持つ脊損者でも、体温の変動を防ぐ自衛行動をとれるようになると考える。

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表2 回答の内容